AYU

【初帯】遡上渋滞発生、一面煌きに

3月7日にアユ情報で栃木入りが確認されてから1週間。
かなりの鮎が遡上してきた。

まるでオイカワのようなまるまるとしたボディ。
サイズも申し分なく、というか目視で見ていてもかなり大きい。

とりわけ体高があり、短期間に急成長したんじゃないかと想像する。

昨年2024年は2月28日那珂西からの3月21日栃木入り、そして4月5日に帯状遡上だったから、3週間ほど早いか。

なんつたって体つきがちがうから遡上の速さも桁違いなのか。
確かに遡上スピードを語るうえで体サイズは重要だったな…。

瀬肩はハミアトがびっしり。

朝8時ごろから川でしばらく見ていたが、小さな団子がちらほら遡上しているだけ。
瀬肩の鷺も何やら果敢に追ってはついばんでいた。

昼に行くとすっかりと帯。
2時間ほど観察していたけど、途切れることなく遡上を続けた。

ちょっとした落差のある場所では渋滞が起きて、煌きが半端じゃない状態に。
こんな煌きを目にしたら、鮎師なら誰しも胸が高鳴るんじゃなかろうか。

シーズン初帯にしてはしっかりとした状態で一安心。

同日、大田原市の余笹川合流にて群れを確認したとの情報あり。
那珂川河口から約103km地点。
遡上速度2.4kmとして逆算すると、那珂西通過は33日前だから、2月10日前後ということになろうか。
サイズが大きいから速度4kmとしても20日前の2月23日前後だから十分にあり得る。
ちょうど遡上感を抱いて那珂西に行ったころだ。温かなタイミングがあったんだよな。

すごいな。
ほんとに。

ただ遡上時期の早い遅い、帯状の群れの状態などは、鮎そのものの生息量を指し示していない。
期待する必要もないけれど、このまま続いてくれるといいなと冷静に思う。

那珂川の鮎を考えるうえで流下仔魚量(降下)や遡上量(回帰)の二つはどうにか把握したい。
生息量というボックスがこのまま暗いままでは現状に見合った付き合い方ができない。

鮎が獲れる時期がシーズン初期は遅れていて、やっと鮎が現れ始めたころにはシーズン終了。
そんな近年の状態からすると、「漁期を延ばすべ」なんて声も出てくるだろう。

それは生態的なところも含めて可能なことなのか。
控えるべきか。

漁期延長は適切でない、その根拠はみつからないし、ましてや延長してもだいじだ、なんて根拠はなおさら出せないだろう。

1000万回遡上した鮎前のページ

ピックアップ記事

  1. 【魚類妄想生態学】那珂川に生息する戻りヤマメについて

  2. 【魚類妄想生態学】那珂川に生息するサクラマスの生活史

  3. 【速報】那珂川天然遡上アユ初確認!!

関連記事

  1. AYU

    時速1尾が生んだ新釣法~那珂川の友釣り~

    那珂川が少し増水。アユがまた降ってきたんじゃない?そう妄想し…

  2. AYU

    動画撮影による那珂川天然アユ遡上モニタリングの可能性

    3月18日…栃木県茂木町の那珂川において天然アユの遡上を映像に収める…

  3. AYU

    【秋色の那珂川】鮎の彩

    那珂川の秋。鮎も秋色に染まり…どんどん川をくだっているようです。そんな…

  4. FISHES

    幻のルリヨシノボリ

    今回はハゼの話になります。学生時代からずっと憧れていたハゼがおります。…

  5. FISHES

    なまではたべずナマズ

    那珂川水系のナマズ様。最近特に活発なナマズ様。我が家は毎晩ナ…

  6. AYU

    【速報】那珂川天然遡上アユ初確認!!

    北関東のアユ河川「那珂川」で2019年初の天然遡上アユを確認!!…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

2025年3月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  
LATEST ARTICLES
  1. LIFE

    那珂川水系産の南天箸づくり
  2. FISHES

    【秋色の那珂川】モクズガニの彩と藻屑神
  3. FISHES

    青ノロふわサラショートとガサザラロング
  4. AYU

    怪伝「那珂川雨乞体操」
  5. ACCESSORY

    三日月マルシェそして那珂川の遡上鮎
PAGE TOP