AYU

孵化期海水温低下と魚上氷遡上群の動態

寝込んでいる間にすっかりと春へと変貌した外界。

初遡上は2月24に茨城県側で確認したあとは、雪の影響や低水温も絡んでアユの動きはあまり感じられなかった。
それでも3月6日には気温上昇や晴天の「THE春」な影響をうけて、カワウ活性化と同調したようにアユたちがしっかりと栃木県内へと遡上の尾をすすめている。
実に逞しい。
魚上氷遡上群。

あぁ、領域展開魚上氷遡上から1カ月以上経過するのか…
早期エリート遡上集団はもうとっくに大田原あたりにはいるのだろう。

そろそろ遡上も数が増えだすと読んでいた3月中旬。
そして3月19日にはパラパラと遡上する断続的な群れが確認されるようになった茂木地区。

サケ稚魚やオイカワと泳ぐアユ。

アユの団子は小さく、まだまだ遡上自体はパッとしない。

サイズははっきりしないが昨年ほどの大きさはなかった。

3月30日には茨城県千代橋で県調査によりアユが捕獲され始めた。
こうなるとアユ遡上状況としては、すっかりとアユが川に満ち溢れてきた状態といえる。
いよいよ帯状も近い。

ちなみに捕獲されたアユのサイズデータを見てみると6cm台と小さい。
近年では小さい方。
そうは言ってもサイズは色々あり、早期は大きい傾向は確かにあるが今後どう変化するか。

そういえば今シーズンも11月に大きな産卵の山があり、産卵遅れはここ数年の傾向であるもののそれなりに産卵があったことが国交省の調査から分かっている。

今期遡上アユたちがどのような温度の海で過ごしてきたのか。

冬季海水温の過去との比較。
高止まりが続いた2017シーズン以降とそれより前(~2016)と今シーズンを比較してみる。

*2026年遡上アユが経験した海水温の過去との比較.海水温は年をまたいでるが、例えば2026年の場合は2025年11~2026年3月までを意味する.

注目したいのは孵化時期の11~1月の海水温。
近年の早期遡上の足支えだったと思われる初期冬季の海水温がどうやら低めに推移した。
これが孵化の遅れを取り戻せずに、早期遡上をより早期遡上に仕上げられなかった原因のひとつなのだろう。
もちろん一部のエリートをのぞいて。

2月以降は2017年以降と変わらず高値だから、あるていど挽回が効いたと思われる。

夏の暑さはこれからも続き、ただ冬の海水温は2016年以前に戻る…
今後そういった傾向がしばらく続くとなると、アユの遡上時期はどのように変化してくるのか。
これもまたたのしみで仕方がない。

アユ釣りも解禁していないのに、すでに来年の遡上が気になる。
これはもう病気だ。

リハビリに久々に川へと繰り出すとする。


友釣りが縄張りアユを減らす!?前のページ

もきゅうが愛した川藻盌次のページ

ピックアップ記事

  1. 【速報】那珂川天然遡上アユ初確認!!

  2. 【魚類妄想生態学】那珂川に生息するサクラマスの生活史

  3. 【魚類妄想生態学】那珂川に生息する戻りヤマメについて

関連記事

  1. AYU

    【速報】那珂川天然遡上アユ初確認!!

    北関東のアユ河川「那珂川」で2019年初の天然遡上アユを確認!!…

  2. AYU

    あの日僕らは別々の場所で同じ鮎を見た

    今から11年前。東日本大震災。ここ那珂川の遡上鮎も放射能の影…

  3. AYU

    淡白い濁り漂う川で…

    透きとおった青々しい流れの中に金色に輝く魚形の硬質物が沈んでいる。そ…

  4. AYU

    【遡上スピードの懐疑的推定】那珂川の天然遡上アユ(遡上初期編)

    2020年3月9日。那珂川那珂西大橋下流(河口から24km地点)にお…

  5. AYU

    那珂川の神無に群れ舞う笹の葉アユ

    増水が落ちついた那珂川支流。水際から一気に紅葉がすすんでいく。…

  6. AYU

    昼夜活発化につき

    5月のサクラマス記事から早3カ月経過…川仕事やクラフトと同じく大切に…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

  1. FISHES

    無数の0に儚くも1/3…那珂川サクラマス2022
  2. HANDMADE WORKS

    那珂川水系原産ランディングネット「VINE」~竹鱗フレーム~
  3. ACCESSORY

    玉に集まる思出鱒と耳石鱒「改」
  4. HANDMADE WORKS

    カワシオグサの可能性
  5. AYU

    怪伝「那珂川雨乞体操」
PAGE TOP