ダジャレなタイトルでスタート。
分かる人にはわかる。
窯焚き応募した4盌。
二つは釉薬を追いがけして、ぼてみをだした。
素人ながらやれることはやった…といった心境でした。
でも、やはり粘土が川粘土でしかも耐火度の低い耐熱粘土のブレン土だったという、そもそも問題ありというもので…
もしかしたら、とろけて原型がなくなるかも・・・・と言われておりました。
心配はあったものの、一応テストはしてもらってはいましたので、どこかだいじょうぶでしょ感を勝手にいだいていました。
そして窯焚き。
こどもたちも連れて行ってきました。
薪入れも体験。
フリースにフリースを重ね着していた僕。
脱いでも脱いでもフリースだったのを見て、発火ひだるまの可能性ありということで職人さんがジャンパーをわざわざ脱いで貸してくださいました。ありがとうとがいました。
本当に熱くて、しかも後々知りますがすごい量の薪を夜通し2日間も焚くという…。
このような機会をいただけたこと、大変さを体感して、心から感謝の気持ちでいっぱいとなりました。
そして火の彩の多様さにも驚きました。
子どもたちの記憶にず~と残る時間だったと思います。
そして昨日焼き上がり、現在展示中ということでみてきました。
結果、想像以上にとろけてはいなかった…
しかし、手間暇かけて作った形はもうそこにはありませんでした。
失敗、そう表現するのが素直。
小加奈陀藻盌(コカナダモわん)
藻屑灰をベースに小加奈陀藻灰と蜻蛉灰をあしらった混灰盌。
高台を起点として、だらりと崩れた…
高温に耐えうる粘土がやはり必要だった…
中も大きく割れが発生してしまいました。
小加奈陀藻灰のみの単灰盌。
一番小さな盌で湯呑サイズ。
崩れは起きず、もしかすると周りの焼き物に囲まれるようにしていて熱にあまりさらされなかったのかもしれない。
それと、底は分厚く、高台も十分に本体を支えられる広さだった。
最高。
仏像がうかびあがる。
つづいて
川汐草盌(カワシオグサわん)
川汐草灰のみの単灰盌。
ん~ん…ベルツノ感。
モリアオガエルか…。
なんだこれ、いい。
一部しか紹介できないのが残念ですが、マクロに見てもすごくいい。
カワシオグサの…いや青ノロの青がよくでてる。
しかしやっぱり高台の周りがたれさがってしまいました。
でも削れば十分に使える。
そして最後
藻屑灰をベースに川汐草灰と蜻蛉灰をあしらった混灰盌。
右側のザラザラ面はおそらく荒目の藻屑灰単体でかぶせた場所。白灰色にやや薄緑の焼き上がりイメージでしたが、土反応して赤茶系に。
この辺は蜻蛉灰をなげかけした場所。
黄色系の透明釉なのか、赤茶系の発色なのか、まだつかめていない。
それにしてもいい色彩だし、模様。
これが那珂川藻盌。
ワンダフォー!!
青ノロの青だ!!!!
失敗だけど大成功。
課題もたくさん出てきたし、最高のチャレンジだったとしみじみ思う…。
結構縮むんだ、もっと大きく作らなきゃ。
窯で焚くなら粘土は考えないと、でも川粘土だけでいずれは焼きたいし…。
温度や時間を調整できる電気窯でそれぞれの灰単体で焼いてみたい。
ねらった色や重ねがけとか、想像を形にする焼きもしたくなった。
で想像を超える窯焚きもまたチャレンジしたいし、やはり川粘土は加えたい。
いいアイデアがうかんできた。
僕はいつか穴窯作って焼くんだ。
ああ、土たのしい。
窯焚きまた参加したい。
関係者のみなさまに改めて感謝。
ありがとうございました。
また作ろう。
思い出した。
天職だと思っていた研究職を異動を機に辞め、初めての土地で職を探していたころを。
いったいどんな仕事につけばよいのか、できるのか…不安の中。
ふと、ネットで適正職の診断をした。
適正2位「陶芸家」
適正1位「彫刻家」
今だから笑えるけど、蓋をあけたら大体そんな感じになってるという…。
無機質で些細な診断に僕はむしろ動かされたのかもしれない。
頑張らなくちゃ。
たのしまなくちゃ。
そういう気持ちや出来事を、「今だっ」てときに思い出させてくれるのは
やはり家族だ。
川野点いこう。
そして鮎を迎えに行こう。
・・・
・・
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川藻盌これまでの記事を参考まで。
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