AYU

カワシオグサ のどめど いっぱい

オイカワのカワシオグサ専食について着目したのが5年ほど前。

サイのパーマーク…そして那珂グリーン

当時とあまり考えや想像することは変わっていないのだなと実感する内容。
そして着実に疑問にトライすることができているなと、まだ腐っていないかもしれない自分に少し気づくことができた。

どんぶらこ~どんぶらこ

7~8月遡上のアユについてはまた改めて解析していきたいですが…
映像にあるように真夏の那珂川でアユやウグイよりも圧倒的な数で川底をついばむオイカワ。

何を食べているのか?

今回は7月末どれのオイカワ、ウグイ、アユについて消化管内容物を比較。

まずはアユ
大き目の11cmのほう。

珪藻を中心に藍藻か。

しっかりと石をなめていることがわかる。

やはりカワシオグサも混食している。
2m50cmほどの増水後で小さな節状態のカワシオグサは良くハミとられやすいようだ。
アユのカワシオグサ食については下記の記事のとおり。

那珂川における青ノロの遡上生態

そうはいってもやはり珪藻藍藻だらけなのがアユ。

石も結構入っている。
(アユが石を取り込むのって受動的ではあるとは思うけど、胃がないので石を一緒に取り込むことですりつぶす効果あるんじゃない?恐竜みたいに)

つづいてウグイ

石が多いですが珪藻メインかな。

珪藻でもアユとはちょっと種類が違うように感じる…。
アユはバラバラで、ウグイは伸びたやつを食べてるってことだけかな?

虫もはいっていたけど、もちろんカワシオグサも食べていたウグイ。
でもメインは珪藻。

そしてついにオイカワ

食べたばかりの消化管の喉のほう(のどめど))と消化された肛門近くの方(けづめど)で比較。

のどめど(いぎめどか?いや、のどめどだろ)の方。

ごっちゃりとカワシオグサ。

ほんとにごっちゃり。

きれいだな~って……ね…。
まだ若い短節のカワシオグサ。

極太長節から短節がめきめきと生えだしている!?
カワシオグサが増殖するようすがスピード感ありで伝わってくる写真。

とにかくのどめどは食べたてのカワシオグサでパンパン。

じゃあけづめどの方。

溶けてる。
膜からみどりのがでてるから消化されたようだ。

カワシオグサはすっかりグニャグニャになって内容物がたくさん。
大部分は消化されて残りの細かくなった節たちは川に糞としてばらまかれる。
そこが起源となって増えてしまうのかどうかはカワシオグサの生態的増殖特性をまだよく知らないのでわからないが、もしかすると逆にオイカワが食べることでカワシオグサを減らすことに繋がっている可能性も十分にある。

ん?
油球!?

カワシオグサはどうやらオイカワに消化されることでカワシオグサ油が分離されているようだ。

のどめどのカワシオグサを見た時にあったのはただの空気の泡で透明。
けづめどのこれはグリーニッシュな油。

きれいだな~って……ね…。

いやこれ、すごい発見かもしれません。

エッセンシャルオイル!!
精油抽出すれば那珂川のかおりを暮らしに…ってことも可能でしょう。
寝る前に一滴のカワシオグサ油(いや、青ノロ油だな…無難に川藻油か…)を枕に…
一面カワシオグサの那珂川をアユとともに気持ちよく遊泳している夢をみれること…間違いなし。

いや、食用油か。
「まだそんな油使ってんの~?うちは青ノロ油よ~♪」
いやいや、サプリメントよ。
「青ノロのサラサラ成分をわざわざオイカワから摂取しなくてもこのサプリで済んじゃう優れものよ~♪」って…。
産技センターで成分とか分析しないといけませんね。

はたまた、カワシオグサ抽出のバイオ燃料。
カワシオグサで車を走らせて鮎釣りに行く…なんて夏はもうすぐそこ。
まずは本〇技研と共同開発か…。

これまで川藻布染色とか、窯業センターと共同開発で川藻釉薬とか、そんなこといってきたけど、本当にカワシオグサの利用って可能性「大」なんじゃやないかと…。

オイカワが教えてくれた2025の夏。

参考まで過去のカワシオグサアクションの記事を掲載します。

これが那珂川藻盌だふぉ

カワシオグサの可能性

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