AYU

川香る鮎縄張る

昨日のこと。

ぷんと香る川のにおい。

あ、変わったな。

そう確信しました。

気温や水温の影響もありますが、生きものから発せられる、生きものから生成されるものが明らかに増えてきたことが感じられました。

川の匂いが大きく変わりました。
それは、トビケラが死んで発せられる匂いというダイレクトなものではなく、水の匂いなのです。
水に溶け込んだ生きものたちで、トロットロ。
そりゃ香ります。

エビたちも石の周りにはたんといます。
色々な魚たちが、それはもうGWころの装いで泳ぎまわったり、餌を食べたり…

にぎわい始めました。

2月28日に茨城で初観測した彼は、もう大田原市の矢組堰を越えたかな…。
3月10日以降栃木でもぽつらぽつらと確認されている鮎ですが、最近では帯状の遡上のはなしが各所から聞こえてくるようになりました。

川は渇水でやや濁りが入っていますが、魚たちの目には、体ではどのように感じているのでしょうか。

釣りを通して魚と関わることでその答えを少しだけ教えてくれるような気がします。

コクチバスも活発化。
美しいです。写真では伝えきれませんが、グリーンがもう、すごいんです。

おじさまたちも活発化。毛針釣りです。
その漁獲量はカワウ並みだとか。
茨城県側はこの時期の毛針釣りを禁止していますがこちら栃木ではOK。
カワウだけでなく、おじさまたちも遡上魚を追って茨城県側からやってきます。

そんな賑わいのある那珂川。
今まさに鮎もこの水の中にたくさんいるわけです。

太陽の光に照らされた岸際の玉石たち。
この彩も春を感じさせてくれます。

もう少し岸から奥を覗いてみると…
トビケラの巣に覆いつくされた川底。
渇水で川底が擦られていませんから仕方ありません。
やや濁りもありますが、遡上鮎、ちゃんと成長しているようです。

正面の黒茶の石にご注目。
まだまだ小さい、おそらく10cmほどの鮎がコケをはんでいます。

遡上鮎というと、どんどん群れで遡上していくイメージですが、この個体はもう立派な縄張りをもつ成鮎のようです。
遡上鮎の群れでも食みながら遡上したり、ちらほら食む様子はありますが、こんなに一つの石に執着しているというのは、当時の遡上鮎とは違います。

まさに若鮎ですね。
こんな小さな体で石に単独でつき、コケをはみ、近くを泳ぐウグイやオイカワなどの魚を寄せ付けないような、まさに縄張りをしめすような行動がみてとれます。
囮でやったら釣れそうですよね。

驚きです。

遡上鮎の群れから、このように単独でここにいることを決めた理由とは…
そしてそのきっかけとは…
なんでしょう。
面白い。

今時期の遡上鮎の大きさというのは小さいもので7cm、大きいものでは12cmを越えてきます。
早期遡上の大型の天然鮎は上を目指してのぼるというのが僕のイメージですが、この時期の個体は大きいと上を目指すよりも残留を選ぶのだと思います。
出遅れた分、下流にとどまって自分より小さな個体を相手に縄張りを主張できるからです。

実際に県の調査でも、下流に残留し大きく成長していく鮎がこれから確認されてきます。
この傾向は例年一緒です。

なのに、この下流ではここ数年友釣りシーズンに鮎が釣れません。
どうしてでしょう。
いままさに残留を決めて下流でみるみる成長していく鮎は、いったいどこへ行ってしまうのでしょうか。

遡上していくのでしょうか。
それとも深場にいるのでしょうか。
僕はどちらかというと深場にいると思っています。
釣り人が竿を出さない、あるいは出せない場所に。

台風19号のあとの復旧工事で河川に重機やダンプがガタガタやっていた時は釣れましたから、やはりカワウなのかな…なども思ったりして。

なんだかんだいって、結局わかりませんけど、遡上鮎の中にはここ下流で尾を止めてステイしだした個体がいるのは間違いなさそうですから、今年は顔を見せてほしいですね下流でも。
そう願うばかりです。

貴重なハミシーンがみれて満足です。

いきなりですがワラビでてます。あおーい汁が。

僕は今年、このワラビの青汁で染め~♪します。
成功するかはわかりませんが。
山菜の汁をフィッシングツールに込めてみます。

サイカチ?

これは出っかい豆がなる木のやつ。
良い色してますでしょ。

川原の草花。
なんだかわかりませんがきれいに咲いてんだわ。

ここは僕の巣です。
彫刻する巣です。

彫刻しにいっているのに、あれやこれやと興味がひっきりなしに湧いてきて、観察あんど撮影になって、気づけば彫ってないという。
だって、岸壁の芽吹きとか鉄分とかがすごいんですもの。

前日見かけたコクチバスの腐乱死体。
今日撮影に向かったら…
先越されてました。

いちいち、かわいいでしょ。

ほら。なんなんすかこの芽は。
そういって、身を低くしていると、ぷんと香る腐乱臭。
持ち去られたバスがどこかに?
動物の死体か?
今年は川原でイノシシの死体を2体見ましたので、イノシシか?

小さなガマみたいな植物にカワゲラですよ。
カワゲラといえば、昨年カワゲラが川原の葦やらヤナギの枝やらに串刺しにされてましたけど、いつだったかな。
モズですよね。たしか今頃だったような…。

ミツバもこの場所のは大きい。

ダイモンジソウ?

なんだろう。

なんだろう。

ドクダミけ?

あーと。

キイチゴ系

ベリー系け?

これはあの赤い実がなるやつけ?
中はスポンジみたいになってて、でも木自体は強いからこどもの頃、ごむ銃につかってました。

ツバメは来てるし、蜜蜂は今日も分蜂してるし、クマバチもぶんぶんかましているし、ジリ~と虫たちも鳴いているし、山の芽吹きも一気にきましたし、サシバはイッチニ~、ヤマセミも婚活中だし…

昔は色々な意味で嫌いだった春ですが、今は素晴らしい季節のひとつになりました。
変わりました。

【小袋田の滝】春をさがしに前のページ

遡上鮎はマルタウグイを越えて次のページ

ピックアップ記事

  1. 【魚類妄想生態学】那珂川に生息するサクラマスの生活史
  2. 【魚類妄想生態学】那珂川に生息する戻りヤマメについて
  3. 【速報】那珂川天然遡上アユ初確認!!

関連記事

  1. AYU

    那珂川アユの友釣り-鰓蓋無き囮と共に令和なアユを求める―

    今年は初遡上が3月上旬に確認されたので、たっくさん釣れると期待してい…

  2. AYU

    【速報2022年初】那珂川天然アユ遡上確認!!

    本題のアユの話はおいておいて…まずは…Googleデ…

  3. FISHES

    ジヤマメを探しに

    かっさかさな地に雨が降って、少しばかり潤ったここ那珂川流域には…トロ…

  4. AYU

    青ノロの有効活用を考える…前に…

    那珂川水系で猛威をふるっている青ノロ。正式名「カワシオグサ」。…

  5. AYU

    遡上鮎はマルタウグイを越えて

    久々の茨城観測。場所はこちら。岩盤の…

  6. AYU

    アユを占う~那珂川アユ遡上調査2021始動

    冷え込んでは急に温かくなるこの頃。2021年2月中旬。気温差…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

2022年5月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

LATEST ARTICLES

  1. FISHES

    迎春モクズガニ餡かけ
  2. AYU

    那珂川アユの友釣り-鰓蓋無き囮と共に令和なアユを求める―
  3. AYU

    天然あゆこパスタ【那珂川の味】
  4. AYU

    台風19号が那珂川水系に運んできた「ふっかふかなお布団」~アユとシロザケの産卵床…
  5. HANDMADE WORKS

    那珂川水系原産ランディングネット「Black Yam」~焼流竹インナーフレーム~…
PAGE TOP