AYU

にぎわいは鮎とともに消え…

11月中旬の鮎産卵観察から一週間ほどして再訪。
相変わらず、にぎやか。

【妄想生態】それは陸封以前からもちえたもの

鮎は前回よりも多く、それを意味するようにトビ、そしておじさまがたも多数。
流れの奥では比較的大きな鮎がぼちぼちコロガされており(とはいっても小さい)、手前にはより小さな鮎の群団。

瀕死の鮎がたまりに流れ着き、ねころがり…
次から次へと流れてくる。
なんともいえない光景。

産卵も例年通りのビークの中なのだろうか。

大きさにしたら20cmは大きいサイズで、目視可能な手前の鮎たちは9cmからの遡上鮎サイズ。
上流から下ってきたのではなくて、ここらにずっといて産卵を迎えたのだろうな…。

すごい数のトビ。

円を描きながら飛び回り、急反転急降下。

ぱっしゅっと。

うまく鮎をキャッチ。

今回は成功ですが、かなり失敗も多いです。

とったらここへ。

食べる。
この木だけぽつんとあるわけですが、この下が気になる…。
鮎にウンチにもう栄養ったっぷりでしょうからね、土もね…
頭の片隅に置いときたい、いつか観察したいです。

で、中には木にとまらずに…

こうして飛び食いも。

頭のあたりをガブリ?

川岸にはこんな鮎も多数で…

咥えた嘴痕があります。

つかまえたのに、わざわざなのか鮎を落とすトビもいるんですよね。

どんな意味の行為なのか、単に新鮮度が低い鮎だと落とすのかななんて思ってましたけど…

頭だけないとか…

ボディーだけだとか…。

精巣だけ流れ着いたは別として…何か吟味のようなこだわりがあるようです。

そしてまるまる一カ月が経ってみると…

鮎がいた岸にはふかふかなこれが…。

流れのなかも…

鮎が流れ着いていた岸際にはふさふさゆらゆら。

もちろん鮎の姿はありません。
1カ月でがらりと川の様子は変わってしまいました。

あるのは冷ややかな流れ。

そこにコロガシのおじさまやトビの姿はない…。

鮎を中心とした川のにぎわいは、ほんのわずかな期間。
産卵降下の遅れの話がありますが、意外といつもどおりに思えて、これから降ってくる鮎がいるのだとすると、いったいどこで産卵しているのでしょう。

わからないことだらけです。

鮎の今後が気になるところですが、
オイカワは随分とごちゃりとかたまっているのが観察されます。
冬になってかたまるのは例年のことですが、今年はやけに魚塊が大きい。
今年はたくさんいるということなのでしょうか。

それにあわせて、サギは群れで。


魚塊発見から数日で、一羽のカワウ、一羽のシロサギ、一羽のアオサギ、一羽のカワセミ、二羽のヤマセミが一か所で狩り。
そんなにぎやかな日はわずか1日間。

冬支度の魚塊も移動していったようすです。

そういえば、カワウのねぐら最近カワウの姿を見なくなったな…
産卵期の鮎を追って下流へ遠征しているのかと思っていましたがどうなのか。
春またも戻ってくるのか。

2023年もあとわずか。
川も手仕事も精いっぱいだった2023。
やりたいことたくさんあって製作したいものもごちゃまんとある…
体が1つしかないもどかしさ。
この意欲を形につなげたく、2024年はまた新しいことにチャレンジしたいと思います。
独学で始めたクラフトもまるまる3年が経とうとしています。

大変だけどたのしくてたのしくてしょうがない。
この気持ち、来年もたくさんの人と共有できたらうれしいです。

水がガラス化する瞬間に前のページ

導かれるままに進むのみ次のページ

ピックアップ記事

  1. 【速報】那珂川天然遡上アユ初確認!!
  2. 【魚類妄想生態学】那珂川に生息するサクラマスの生活史
  3. 【魚類妄想生態学】那珂川に生息する戻りヤマメについて

関連記事

  1. AYU

    淡白い濁り漂う川で…

    透きとおった青々しい流れの中に金色に輝く魚形の硬質物が沈んでいる。そ…

  2. FISHES

    東京スカイツリー ~カゾクとボクと、時々、ハゼドン~

    東京の家族のところへ。東京スカイツリーがこんなに立派に見えま…

  3. FISHES

    マハゼの聖地で時速30

    マハゼやるなら東京。10月の江戸前ハゼ。もちろんクロ…

  4. FISHES

    なまではたべずナマズ

    那珂川水系のナマズ様。最近特に活発なナマズ様。我が家は毎晩ナ…

  5. FISHES

    野兎のチャレンジ

    野兎です。まさかの2023年になりました。随分と生きました37歳。…

  6. AYU

    川をきる

    川で釣りをしていると、どうしてもしたくなる、川きり。…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

LATEST ARTICLES

  1. LIFE

    まほろば竹伐り塾~真竹の要塞「千本城」へ時空を超えて~
  2. AYU

    【秋色の那珂川】なんでそんなに跳ねるのか?
  3. FISHES

    三種のじる、骨の髄まで
  4. AYU

    流星群のごとく、重圧い流れを越えてゆく
  5. HANDMADE WORKS

    ♪Some 染め~♪那珂川流域産ランディングネット
PAGE TOP