サイの咽頭歯の興奮冷めないうちに。
今日のとれたてをいただく。
もちろんギョビール用の袋系は手間暇惜しまず丁寧に洗って乾燥。
ただ今回は失敗、鰾をしぼませてしまいました…残念。
耳石、咽頭歯、鱗と硬組織も適宜いただきます。
消化管内容物。
今日のサイはシジミとヒゲナガ幼虫。その他は不明。
昨日のサイは小石がそれなりに入っていて、もしかすると食べたものをすりつぶす胃石的な役割なのかと…。
がしかし、若林さんが小石を飴玉のように口の中でモゴモゴしてから吐き出す、何かを咽頭歯でこそげとっているのでは、とのことでした。確かにイメージできる。
誤って小石はとりこまれてしまうのかもしれませんね。
でも胃石であってほしくもあります。
さて、鰻の胃袋がとにかく弾力あって臭みもなく、食感、味ともに最高なものですから、ついついサイの消化管をしごいている際に「食べたい」っとなりまして…早速いただくことに。
60cm超のサイの腸は60cmほどあって、屈曲部らしき場所があり、それより先は若干細く薄く色も変化。
ひとまず茹でてみると、だいぶ小さくなりました。
1/3の20cmほどまで収縮。
帰ってから切ってみる…
中には卵の黄身のような粉っぽい、やや粘り気のある触感のものが。
臭みは特にないですが、味も無い?っといった謎の状態に。
油で結構しっかりと焼いてみる。
ややカミキリムシの幼虫感でましたが、サイのホルモンです。
イメージしていた鰻の胃袋の弾力は果たして…。
まず口にいれた瞬間たいへん香ばしく、カリッとしつつ弾力触感がとてもよい。
かみしめると捌いていた時の残り香なのか、今のなのか、は明らかでありませんが、サイ臭がふわりと(ちなみに妻はサイ臭は感じなかったとのこと)。
そして、ほわほわの黄身っぽいのがややねちょりとした感じで飛び出し広がる…
うまい。
味は3変化ぐらいして、しかも食感も3変化ぐらいするし、香りはサイをさばいた時の内臓臭の残香だったとすれば申し分なし。
もし残り香じゃなかったとしても、全然臭くないレベル。
珍味感ありがまたよし。
サイホルモンいいじゃないか!
咽頭師を目指すものとして、あらゆる無胃魚の消化管を食べるべきだろう。
新たな挑戦も始まってしまった…か…。
そして硬組織。
鱗も顕微鏡でひととおりみてみることに。
齢査定できそう結構長生きしてるっぽいですね。
中心の方は刻まれてないので再生鱗のようです。
鱗もおもしろいな~。
そういえばサイは塩分環境へも回遊するようです。
耳石微量元素分析に基づいたニゴイ類の塩分環境経験の証拠 (jst.go.jp)
那珂川のサイはどうなのかな。
またしても知りたいことが増えてしまいました。
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