2019年3月1日、ついに那珂川のサクラマスが解禁した。
昨年は3月に一度だけ竿を出したっきり。
その後は禁漁までサクラマスはやらなかった。こんなシーズンは初めて。川の状況も全くわからない、2018年のデータが完全に抜け落ちた。
2011年から毎年なんとかサクラマスを手にすることができていたが、これも途絶えてしまった。
そして今年、人生で初めて解禁日に竿を出すことができた。
結果から言えば、那珂川町から那須烏山市まで4ヵ所ほど1日かけてまわってみたがサクラマスはもちろん、シラメ(銀毛した降海前の個体:スモルト)やヤマメも手にすることが出来なかった。
例年ならば、シラメや退行型シラメ(海に降ることをやめたシラメでパーマークが明瞭化しつつある個体)の釣果はあるのだが、、、
那珂川のシラメは1~2歳の晩秋から春に海へ降りるとされる。1~2年前の産卵そのものがうまくいっていなかったのか、、、。解禁日のコンディションがただただ悪かっただけであることを願う。
しかし、前日に雨が降ったものの、当日は気温も高く、悪い状況ではなかった。
現に、サインボ(ニゴイ)とコクチバスはわりと流れの早い場所でかかったのだから、シラメやヤマメたちも動いていて良いはず。
やはり、シラメやヤマメが那珂川に極めて少なのかもしれない。
わずか1回の釣行でここまで言うのはどうかとも思うが、残念ながら那珂川上流でサクラマスの産卵がほとんど確認されていないのだ。
那珂川でのサクラマスの産卵シーズンは10月中旬から11月上旬。
産卵のチャンスは短い。
だから、ダムからの腐泥放出による卵死滅、産卵場所の減少、遡上困難な堰やダムの存在、夏期の水量減少による親魚の死滅、、、もちろん、釣りや銛つきによる漁獲圧の上昇などもあわされば、ダイレクトに個体数は減るに違いない。
2016年までは那珂川の板室地区にシーズン中に行けば、大型のペアが見られたし、夏の時点では淵を遊泳する個体が見られた。
那珂川のサクラマス、ヤマメ、何かがおかしくなっているのではないだろうか。単に年による変動の範囲内であれば良いのだが。
那珂川に生息するヤマメの個体数を高めることが、サクラマスの増加につながるとすれば、方法は沢山あるとは思う。しかし、その前に那珂川に生息するヤマメやサクラマスのことをちゃんと知らなければいけない。
那珂川には、那珂川固有の性質をもったサクラマスがいるのか?
いるならば、将来もずっといてほしい、残したい。
少しずつ、自分にできることをしていこうと思う。
那珂マス、まだ来ていないのだろうか。
冬の間、まったくといっていいほど雪が降らなかった。川には水がない。サクラマスも川を遡上することをためらっているに違いない。
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