FISHES

【開幕】那珂川サクラマス2022

イッチニ~
サシバの鳴き声があちこちで。

サシバがたくさんやってくるここ那珂川流域。

そしてこんな鳥も

カワウのねぐら。
10数羽ですが、ここを拠点にしている集団がいます。

夕暮の水辺にたたずむカワウの姿、シルエットというのはどこか風情があります。
ここの川ではこのくらいの規模がキャパシティーなのかな。

そうはいっても鮎の遡上にともなってやってくるカワウの群れというのは…それはそれはな数です。


彼らも必死ですが、僕も必死ですから、同じく川にいます。
ある意味、目的を共有するもの同士。そんな関わり方がよいのかなと思います。

本流。

カジカガエルの声も少しづつ少しづつ増え始めてきました。

できる限り川で過ごす。
今年はそんなテーマで、木の仕事も可能な限り川でと進めています。

川には様々なデザインが転がっていますし、魚だけでなく、石でも草でもいやされます。

こんな日没前の何気ない川の風景でも、それは想像の種に。

今年はめずらしく、サクラマスを目的に竿を振り始めています。
本流の鱒との最後の出逢いは…ちゃんと遡ってみると2017年がどうやら最後。

本流ヤマメも美しく、やはり出逢いたい。
急成長を遂げた小顔の本流ヤマメ。
海へと行くつもりが戻ってきた、通称「モドリ」。

うっすらと青い斑点が見え隠れするけれど、その白銀鱗ボディーはまるでサクラマス。

5年ぶりに出逢えるか…。

流れの脇の深みには、羽化に失敗したトビケラが渦を巻き浮いています。
その下には、小魚の群れが。
よく観察すると…サケ稚魚の群れです。

回帰が極めて少ないサケ。

放流された稚魚なのか天然なのか、たわみに群れでかたまり、しきりに水面に上がってきてはパクリ。
餌をついばんでいるのか、あるいは、空気を取り入れて浮力を高め、海へくだりやすくする準備をしているのか…。

そして、その群れの下にはコイの姿が。
明らかにサケ稚魚を狙っている様子。

すかさずミノーを落とすと…

スッと寄ってきてパクパク…ん~うまく食えず。
また別な場所に落とすと、ス~っと寄ってきてパクパク…。

サケ稚魚パターンです。

釣ってはまずいな、とりこめない…と考えながらも
釣ってみたくなるもので…

とりわけゴールデンな個体だったこともあって…

ついに

やってしまいました。

リアが上あごに、フロントが目頭に…
申し訳ない。

見事なまでに金色の美しい巨鯉。

那珂川サクラマス2022開幕です。

祝杯に、川にて、山のドリッパーでいれるヒーコー。
ヒーコーと、湯気でむされたサクラのドリッパーの香りがマッチ。

なかなかグーです。

いい魚がつれそうな、予感だけはします。

君が風に舞う髭かき分けた時の…前のページ

【小袋田の滝】春をさがしに次のページ

ピックアップ記事

  1. 【速報】那珂川天然遡上アユ初確認!!
  2. 【魚類妄想生態学】那珂川に生息するサクラマスの生活史
  3. 【魚類妄想生態学】那珂川に生息する戻りヤマメについて

関連記事

  1. FISHES

    【VINE】那珂川水系産ランディングネット

    那珂川水系産の流木をグリップに…フレームは竹…そんなMade in …

  2. AYU

    川をきる

    川で釣りをしていると、どうしてもしたくなる、川きり。…

  3. AYU

    鮎の密漁期間、那珂川時間と疎外感

    まだ暗いうちに家を出て、那珂川へと向かう。魚が休んでいるであろうその…

  4. FISHES

    うきしずむ34年目に始めたこと

    34年間の人生の中でまだやってないことは…山ほど。やりたいこともたく…

  5. FISHES

    羽衣まとうシーラカンス

    雨っぷりで那珂川増水。ノロも場所によってはしっかりとびまして、白っ川…

  6. FISHES

    那珂川の咽頭師

    ササ濁りで出たのがこんなにも美しいサイなもんだから…サクラを忘れてす…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

2024年12月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

LATEST ARTICLES

  1. FISHES

    ジヤマメを探しに
  2. AYU

    鮎よさげなかんじ
  3. AYU

    カワウ入り浸りが引き起こす~カワ負スパイラル~
  4. AYU

    鮎の不流動はワクワクへの道なのか
  5. HANDMADE WORKS

    那珂川の川藻釉薬開発
PAGE TOP