春だなや~
なんていってたら冬になって…
足元に湯たんぽしてたら急に5月の陽気とか…
山々にも淡い桃色や紅、うすらみどりやだいだいがうかがえてくる…
にぎやかだった白もあっという間に落ちて、次々にさまがわる彩たち。
少し歩けば新芽がいたるところに見られ、なんとも奇妙な枝ぶりに心が揺れる…
発見はいつもそうですが、目立つ何かの裏側にあるもの。
冬活の遅れを取り戻そうと、この春に慌てて手を動かす…
うつろいは決して待ってはくれません。
すっかりとにぎやかに。
冬の名残は
躍動的な春をよりいっそう引き立てます。
あまりにも激しい変化についていけません。
でも無理についていこうとしなくていいのかもしれません。
鮎が川のものを口にして順応するように、僕らも春を少しずつ口にして、ゆっくりとかみしめていきましょう。
那珂川をのぼる鮎たち。
2月の終わりにはすっかりと川になじんで、その小さな体で着実に上流へとすすんでゆきます。
3月になってからは魚の姿も日に日に濃くなって、水面にうく虫たちを盛んに食べる姿もみられるようになりました。
サケ稚魚、オイカワ、鮎…。
虫を食べる魚はたくさんいますが、鮎の虫のとらえる姿は小さな体でもすっかりと鮎です。
ずいぶんと増えてきました。
7日に栃木入りした鮎たちは、それから2週間で箒川合流に。鮎たちの躍動はとまらない。
生きものたちは季節に素直なのでしょう。
押し寄せてくる季節と生きものたち…
出逢いたい生きものたちも次々に時が満ちて、もう追いつけない。
追いつけない春です。
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