古びた町家。
木窓から漏れる明かりの下で何やら話し声がする。
おおつかさんの携帯でよろしいですか?
ヤマ〇運輸の〇田です。お世話になっております。
今日の室町行きの発送ですが8時20分(夜)で一旦締め切らせていただきたいと思っておりまして…
もし可能でしたら翌便での集荷発送とさせていただいてもよろしいですか?
ヤマ〇さんはついに過去にまで荷物を届けられる時代になったんだな…
なんてしみじみと思いながら、ふと桟橋から提灯で水面を照らす。
そこには黄金色のテナガエビが太くて長い両腕をかまえ、どっしりと居座っていた。
これが室町のヒラテテナガエビか。
感心しながら、ふと頭に手をやると、ちょんまげだった。
あぁ、今僕はこの時代を生きているんだ。
そうかそうか…
・・・
・・
・
そんなテナガな夢をみた。
AIによれば、
室町時代の「えび」は、武家の間で武運長久を祈る縁起物として祝膳に用いられ、エビの甲冑のような姿を模した「海老鞘(えびざや)」と呼ばれる刀装具が流行したそう。

これが一般的な海老鞘(AI画像生成)。
確かに渋い…うん確かに流行る。
海老と言えばおそらくはイセエビとか立派なやつがモチーフだったんだろうな。
でもきっとあの時の僕の刀の鞘は、黄金色のヒラテテナガエビの海老鞘だったはず…

きっとこれだった(AI画像生成)。
平手手長蝦鞘。
かっちょい~。
けど高かっただろうな…
ちなみに兜はこれ。

ゴージャスてなかぶと(AI画像生成)。
さて、那珂川のテナガエビの話。
那珂川だとテナガエビという種が生息していて、河口付近では釣りが人気。
昨年2025年10月のことだったが、栃木県内那珂川ではじめてとれたのがこのミナミテナガエビ。

細い腕。

爪の縞々。

ボディーの縞模様。

色々な部位の計測で種の判別が可能。

信頼のW先生に相談したところやはりミナミテナガエビ。
栃木県内での生息は記録されていない種。
調べてみると茨城県が昨年に生息を新たに確認したとして論文化されていた。
温暖化の影響による分布拡大だろうかやはり栃木にまで生息範囲が延びてきている模様。
これまで同じ場所方法で毎年サンプリングをしてきたが2025年が栃木県内初めてだったのでやはりそういうことだろう。
鮎と同じように冬場の海の温度が高くなっていたとか、つまりは黒潮大蛇行の影響も関係しているだろう。
そしてこちら。
ヒラテテナガエビ。
アユの遡上を追い始めた6年ほど前から着目していた種。
こちらの種も那珂川での生息についてはまだきちんと記録されていない。
アユの遡上調査の時にはこれまで確認していた。
海に近い場所では小さな個体が多く2㎝に満たない個体まで採取される。もちろん大きな親もいる。
ここ2年ほど春先に採取したヒラテを家で飼育していて、全長3cmほどだった個体は6cm以上に成長した。
栃木県内の那珂川でも本格的にサンプリングをしていて、ここ数年でようやくいる場所のパタンがつかめてきた。

ヒラテテナガエビの立派な♂。

こちらは♀で抱卵していた。

とある文献によれば、繁殖は変わった方法らしい。
♀は脱皮直後しか放精を受け入れないらしく、そんな柔な状態の♀を♂は抱えて保護するらしい。
きっとこんな様子なのだろう。なぜかこの雌雄は一緒になりたがる。

腕を組む♂。
カッコいいでしょ。

眉毛の立派な人の顔にもみえてくる。
厳つい野生のまなざし。

爪爪爪。
マクロに観察すると彩だとおもってた部分には立体構造があったり、色々見えてくる。

黒バンドはヒラテの特徴の一つ。
尾びれもきれいなんですよ。
いる場所や光の加減で茶系やゴールド系にもみえたり、渋いマットグリーンだったりとヒラテテナガエビは僕の中で激熱なテナガエビ。
ヒラテテナガエビもミナミテナガエビもきちんとした形で記録を残せるようにと、先日先生とのサンプリングを終えたところ。
改めて報告できるタイミングになりましたらここで紹介したいと思います。
そして、やはりテナガエビ料理。
かっこよすぎて食べるのも気が引ける…
でもそれなりに生息していることも確認できているで近いうちに料理の方もトライしたいなと。
たのしみです。







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