FISHES

青ノロふわサラショートとガサザラロング

増水からあっという間に減水。
わりとクリアウォータ。

夜に飛び交うは

スカイフィッシュ…

羽虫です。
川の栄養で育って川へ落ちて食われ、流されて…そして川へかえる。

鮎もかえる…

大量のプラナリアにたかられていましたが、死因はいったい…。

ワンドにはテトラや砂、子砂利をはむ鮎たち。
こういった鮎たちはどうも調子は今一つなのではないかと。
小さな群には背中が丸くただれた個体や吻の白くなった個体が散見されるし、どうやらすでに発症。
明日から本格的雨らしいけど、一気に調子崩すんじゃなかろうかと…心配です。

鵜の方も相変わらず。

こちらはすっかり空っぽ。突き出す枝に数羽いるかいないか。

そしてカワシオグサ。
青ノロ。

流れのある瀬にはいい青ノロ生えてます。

どうも場所によって手触りが違うようで…

とある場所は柔らかく、サラサラ。

そしてふわっふわで、短い。

一方で別な場所では

がさがさ、ザラザラ。

硬くて超ロング。

20cm以上はあるかなといった長さ。
まだ短いほうです。

写真でみてもざらざら感がわかるほど。

瀬の流れのあるところに生えていますので、岸寄りのところはあまりなく、小さな鮎は岸沿いや瀬肩にいる感じです。

よく見るとたくさんのヒゲナガ幼虫。

魚たちにとってはヒゲナガなんて大好物でしょうから、青ノロシェルタもマクロでみたら重要なのかもなと…。

で、青ノロの手触りの違いはもしかしたら種類の違いなんじゃなかろうかと思いまして、顕微鏡でみてみることに。

ふわサラショートの方。

ずーむでほい。

ほい。
こうやってみるときれいなんですがね。

ん?

胞子?種?

こっちにも。

珪藻のなかまかな。

今度はザラロング。

おっ!

一瞬でその手触りの違いが明らかに・・・

なるほどなるほど。

ほほ~。

どうやら、ふわサラショートは節がロング。
ザラロングは節がショート。

ん~・・・・
どゆこと!?

もう一回。

ふわサラショートは節ロング。
ガサザラロングは節ショート。

ややこしいわ。

成長が早いと節は長く、悪いと短い?
それとも逆か?

どっちだ。

どっちだっていいわけではないけれど、彼らが増えるのには理由があるはずで、生きるのに必要な養分と光とが十分にあるということ。
極あたりまえのことかもしれない。
じゃあ、なぜに増えるのか、伸びるのか。
コンスタントな出水がない、攪乱がないからという物理的理由はあるにしても。

カナダモだってほら。

砂泥のところにはもうびっしりと。

養分というところで言えば、見方をかえれば、彼らが利用してくれている。
二酸化炭素を吸収して酸素をだしたりとか、そういうこともしているだろうし、すでに今の那珂川では物質循環という流れの中に組み込まれていて、なくてはならない存在にまでなっている可能性だってある…そう感じたりもする。

僕ら人間活動の中ででた何かを彼らは呑み込むように、もしくはかばうように働いているとしたら。

厄介者だけどほんとにそうか、むしろそれは僕らなんじゃないか。
じゃあどうやったら青ノロやカナダモなくせんのか?って、実はそういう話じゃないんじゃないか。

僕らがやめなきゃいけないことが先にあるんじゃないかって。
ふわサラショート節ロング、ガサザラロング節ショート
・・・のくだりから思ったりした今日この頃。

なのでゆっくりはしていられないから、僕はもう、ネクステージに向けて始動。
まずは検証。

タイムリミットまであと数カ月。
さ~いくしかない。
いくぜ。

草木染、そして新素材前のページ

スタートでゴールな解禁日次のページ

ピックアップ記事

  1. 【速報】那珂川天然遡上アユ初確認!!

  2. 【魚類妄想生態学】那珂川に生息するサクラマスの生活史

  3. 【魚類妄想生態学】那珂川に生息する戻りヤマメについて

関連記事

  1. AYU

    まるで盛夏の落雷のような

    那珂川の鮎事情。ことしは色々なことがありました。そして「友釣…

  2. FISHES

    モクズガニの藻彩な腕毛針

    フライフィッシング。ほぼ経験がないフライフィッシング。10年前に1度…

  3. FISHES

    幻のルリヨシノボリ

    今回はハゼの話になります。学生時代からずっと憧れていたハゼがおります。…

  4. AYU

    【初帯】遡上渋滞発生、一面煌きに

    3月7日にアユ情報で栃木入りが確認されてから1週間。かなりの鮎が遡上…

  5. AYU

    あれから10年、今日は最高の春遡日和

    あれから10年…あの日、那珂川にいた僕には、まさかきょうの今…

  6. FISHES

    那珂川の咽頭師

    ササ濁りで出たのがこんなにも美しいサイなもんだから…サクラを忘れてす…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  
LATEST ARTICLES
  1. NATURE

    ジェンサンがくる~タガメワークショップ~
  2. AYU

    もう十分、鮎見守る勇気
  3. THE OTHERS

    那珂川のアユと御前山ダムのカワウ
  4. AYU

    那珂川アユ解禁2020~大量遡上天然アユで満たされる川~
  5. NATURE

    那珂川水系原産ニホンミツバチ―冬の蜂蜜―
PAGE TOP