AYU

密に点々と広がる縄張空間

青ノロや病気の心配をしつつも、やはり解禁は那珂川にて竿だしを。

できる限り青ノロの少ない場所を探して…はみたものの。
そうそうないという現状のなかで、「ここ」という場所をひとつ、選びました。

きっとダメだろうとは想像していたものの、意外にもそうそうに反応があり…
きれいな天然鮎に出逢うことができました。

追星は夕方撮りにてくすんでしまいましたが、黄金色の姿はやはり美しい。

鰭ひとつとってもその繊細なつくりや色彩には感動するばかり。

尾びれの付け根も黄色く、脂びれは橙色。
なんて穏やかな色彩なんだろうかと、決して派手でない、華やかさ。

背びれ。
本流の鮎でありながら、背びれの伸長がこれまでの年とは異なる印象をうけました。

場所的には大きな個体がいる予定でいましたが、意外にもサイズはみな小ぶり。
ただただアタリはすばらしく、急な流れも相まってずっしりとした重量感と引きを味わうことができました。

鰓蓋周りのゴールド。
緑や黄色、橙色と。

観察し始めたら止まらない。
よろしければ動画もどうぞ。

やはり鮎は独特で特別な魚ですね。

体形はスレンダー、場所への強い執着というよりは流動的といった印象を持っていた本流の鮎。

確かに例年であればそうなのかなとも考えてはいますが、今年はマクロな縄張りへの執着強めかなと感じています。

石に囲まれた個のわずかな空間。
そこには体は小さいけれど、立派な成魚となった鮎の姿があります。
背びれは長く伸び鮮やかで、鰭先や付け根には黄彩。
それに追星。

10cmほどにしか見えない小さな鮎であっても、それはそれは見事な姿、ふるまい。

青ノロでより狭小となった餌空間。
広い本流の川底に点在するそんなマクロな空間に、小さな成鮎がしっかりとはりついている。

解禁翌日の雨で増水した那珂川。

大きな出水ではなかったものの、鮎の泉にいた鮎たちも、藻や砂から石へと餌場を移しただろうか、なんて考えつつ…。

青ノロが流れた川底に、密に点々と広がる、鮎の縄張空間を想像したりしています。

とろんとろん那珂川前のページ

羽衣まとうシーラカンス次のページ

ピックアップ記事

  1. 【魚類妄想生態学】那珂川に生息するサクラマスの生活史

  2. 【速報】那珂川天然遡上アユ初確認!!

  3. 【魚類妄想生態学】那珂川に生息する戻りヤマメについて

関連記事

  1. AYU

    野生の姿を…那珂川にみた

    ちょい~と前の夏らしい秋。そんな秋も本格化し、川の様…

  2. AYU

    【妄想生態】それは陸封以前からもちえたもの

    何の話かといいますと、鮎の産卵のことです。鮎は海と川を行き来する両側…

  3. FISHES

    那珂川に浮かぶ「モクズガニ軍艦」

    へいっ!らっしゃい!!「つなっち寿司」へようこそ。秋に急遽開…

  4. FISHES

    那珂川の咽頭師

    ササ濁りで出たのがこんなにも美しいサイなもんだから…サクラを忘れてす…

  5. AYU

    天然あゆこパスタ【那珂川の味】

    秋ですね。渋柿がたくさんなってます。念願の柿渋も今年はタイミング逃さ…

  6. AYU

    秋アユは若サイのごとし~那珂川の友釣り~

    秋晴れです。河原にはコスモス。素晴らしい光景です。…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

2025年5月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  
LATEST ARTICLES
  1. LIFE

    春はさみしさをこえてやってくる
  2. FISHES

    あいはぶ かんさつ 肥料袋
  3. AYU

    陸バミ男~那珂川アユ遡上状況~
  4. HANDMADE WORKS

    Driftwoodなランディングネット
  5. HANDMADE WORKS

    じるいじる季節かんじる(果実編)
PAGE TOP