FISHES

【VINE】那珂川水系産ランディングネット

那珂川水系産の流木をグリップに…
フレームは竹…
そんなMade in Naka River(那珂川製)なランディングネット

・・・日本製です。

【VINE】

VINEはツルの意味です。
あの山にある木というか蔓のことです。
蔓でももっと太くて藤蔓って感じの太いイメージの蔓です。
なんか流木の感じが蔓っぽいな…ということでVINE。

ツルのくちばしのようでもあります。

実は…昨年の秋のこと。
釣具のダイワ、@DAIWAjapan.OFFICIAL(Daiwajapan)のウェブコラムに載せていただきまして…

リバーウォーク・ストーリー
~川と釣りと好きなものと~

後編:那珂川の幸とハンドクラフト

BE…

DaiwaJapanさんの投稿 2020年12月18日金曜日

こちらでハンドクラフトのことを紹介いただきました。
そこで取り上げていただいたのが【VINE】です。

前編では鮎釣りのようすも…

前編:那珂川への思いや鮎釣りのことなど

BE…

DaiwaJapanさんの投稿 2020年12月16日水曜日

そんな那珂川水系産の【VINE】…
本流ヤマメや短期降海型サクラマス、戻りヤマメなどの中型魚を想定したサイズです。
じっくりとお写真で紹介したいと思います。

このVINE…裏と表で表情が異なります。
まずは表から。

手前に向かって蔓が伸びてきています。
左曲がり。流木の感じをできるだけ残しました。
黒く流木の表面は木のヤニというのか樹液というのか、それが固まってできたような硬い膜によっておおわれていました。それを削ると黄金色の木目が現れました。黒の樹液模様になじむように、Riverlineの焼印RLを施しています。
流木のグリップとフレームの接合点はこれでもかというくらいに凸レーション。

鹿角、ヒノキの樹皮、土器粉…凸レーション

接合部には鹿角を合わせたデザイン。
竹フレームとの接合強化の意味もあります。
黒い筋が木目の中まで広がっています。
流木のえぐれがあった場所には鹿角をうまく埋め込みました。
ここには、鹿角、ヒノキの樹皮、土器粉を用いています。
凸レーションのことについて

土器粉というのは、那珂川水系の粘土を焼いて作った土器を砕いて粉にしたもの。もちろん、ちゃんとした器を作るために焼いたものなので、素焼き、本焼きを経験しています。なので自然灰が釉となってガラス化している部分もありました。それらを砕いたものが今回の土器粉です。
土器を形成する粘土によって土器粉の色も若干変えることも可能なので面白い材料です。
VINEの製作途中の記事ですが、土器粉も出てきますのでぜひご覧ください。

那珂川水系原産ランディングネット「VINE」~凹に凸レーション~

土器粉…鹿角…欅の樹皮…流木…

自然界において、鹿が死んで、土になり、そこからまた植物ができて、木になる。そんな循環を連想しながら合わせてみました。
また、異なる生き物が最後には一つになるようなイメージも。
お互いに侵食されるような…食われているような…飲まれるような。
茶色いドロドロしたなかに放り込まれたような。

自然なかんじにまじりあう。

自然のもので自然なものを。

那珂川の流れの中や土の中、様々な場所でどんな経験をしてきたのか。
それを想像させられる美しさ、複雑さ。

どうやってできるのか、科学的に知りたいとも思うのですが…。
それよりもなんか納得させてくるものがあります。

那珂川グリーンに横たわる名もなき流木…そこに交じり合う様々な仲間(素材)たち。

外見は違くともすべてみなひとつ。

この部分は特にウネーチです。
場所によって表情が全く異なります。
ずっと見てられる木目です。

月と太陽

一息ついて裏側です。

表面が太陽ならば…(比較のため表面のせています)
裏面は月といったイメージ。

生き物の営み、活動は太陽と月と密接な関わり合いがあるといいます。

黒艶な部分を多く残しました。
凹凸があり、流木の雰囲気たっぷり。
様々な模様が集結。
近くで見ると…
意図的に創り出せないデザイン。竹の模様ともうまくマッチしています。
特にウネーチで渦をまいているような窪み。
どうやってできたのか…。
この流木の渦の中には土器粉を自然な雰囲気で埋め込みました。
グリップの先端。
正直邪魔じゃね?っとの意見もありましたが、VINEを象徴する部分ですので。
樹液がかたまってできたと思われるブツブツのデザイン。

淡水二枚貝の真珠層

そして、グリップとフレームの接合には竹ひごを施していますが、そこへ淡水二枚貝の真珠層を施しました。
片面3点、両面で6点の凸レーションです。

ほこりがついてますウッカリ。真珠層です。
和かなひかりかたが特徴です。
死殻となって水中で分解が進んでいく過程でこの真珠層の出方、華やかさ、鮮やかさなどに違いが出てくるように感じています。どの程度の華やかさを出すかも流木やランディングネット全体の印象で考えています。

竹鱗フレーム

内面はMUD UNEARCH同様にVの字構造。頂点にネットの取り付け穴があります。
竹の種類は孟宗竹。ご先祖さまが農業用に切り出しストックしていた古竹。
半屋外の納屋の屋根裏にぶら下がっていたもので、那珂川水系の四季の空気、露、風などを長い間経験してきた材です。
竹鱗。
竹表面に鱗模様をつけています。ネットの固定は黒テグスを使用し、竹本来の風合いを強調。
穴を小さくすることでフレームの強度を高めました。
竹鱗フレームの詳細はこの記事をご覧ください。

古竹なので一部に虫食い痕やヒビのある素材でしたが…。

土器粉+硬化樹脂にて封処理しています。

研究中の自作虫食いをヒビの部分にうまく取り入れて…

淡水二枚貝の真珠層を一部施しアクセントにしました。

草木泥染め手編みネット

クレモナ4号 モスグリーン+ヨモギ泥染め グラデーション

ネット深さは約54 ㎝。
那珂川水系のヨモギと泥を使った自然染色を交えたグラデーション染色が特徴です。染色部分は周りに比べるとコシとハリがでます。フレームに近いところはハリがありますので、針のかかった魚をランディングする際のフレーム付近への引っ掛かりを軽減できるのではないかと考えています。
製作について過去の記事をぜひご覧ください。

ランディングネット 草木泥染め

那珂川流ヨモギ泥染め~ランディングネット「VINE」~

オイル

浸透性オイル塗装後、自家製ニホンミツバチの蜜蝋と栃木県茂木町産のエゴマ油をブレンドしたオリジナル蜜蝋ワックスで磨き上げました。

ランディングネット使用後に水を十分にふき取り、陰干し乾燥。オリジナル蜜蝋ワックスで拭き上げる。といったメンテナンスに使用していただきたいと思っています。

<大きさ(参考まとめ)>

本流ヤマメや短期降海型サクラマス、戻りヤマメなどの中型魚を想定したサイズ。
全長:68 ㎝ 内径:(縦41 ㎝、横30 ㎝)
重さ:181 g

とにかく軽い181gです。

流木、そして表面の凹凸やフレーム、グリップの接合部の鹿角、淡水二枚貝の殻、土器粉(自作)、欅皮の凸レーション。

フルハンドメイドなランディングネット【VINE】。

こだわりをとことん詰め込みました。

那珂川水系代表作…那珂川そのものです。

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