サクラも種類によっては咲いて、気温も高まって春到来ですね。
梅も満開を過ぎて散ってしまったものもあります。
春のにおいがすさまじい。
那珂川の河原にはアユのにおいがプンプン。
3月9日以降に雨があって、岸際はきれいな川底でした。
13日の金曜日にアユは千代橋にやってくる
昨夜の記事【遡上スピードの懐疑的推定】那珂川の天然遡上アユ(遡上初期編)で予言(遡上スピード1.6 km/日で計算)した通り…
3月13日、アユが千代橋に来ましたね!!
茨城県水産試験場の結果(2020 年 久慈川・那珂川アユ遡上速報 第 2 号 )では…
アユ採集尾数 (尾/10 投網) が416尾!!
いや、すごくないですか?
投網10投あたりに換算した尾数ということなので、10投以上はうっているでしょうかね。1投あたり約40尾ですね。
3月9日のレミオロメンな日に那珂西大橋で確認したアユの群れは全体で畳2~3畳ほどでしたので、これが到達したとみてよさそうですね~。
千代橋に来たのがジェイソンじゃなくてほんとよかったです。
3月24日(火)にアユは栃木県へとやってくる
昨日ブログで予言したばかりですが…
少し訂正が必要です。
というのは、「遡上初期の団子状の群れ」と「遡上することに専念している帯状の群れ(ランナーズハイ)」とでは遡上スピードが違ってくるためです。
アユが遡上しはじめたばかりの遡上初期。
つまりは那珂川の感潮域から淡水域に遡上し、自身の完全淡水化のため、川のものを必死にむさぼっては体に取り込んでいるころ…。
このころは前述の理由から比較的ゆっくりと団子状の群れで遡上を行っています。「遡上初期」という表現よりかは「河川順応期」のほうがよいでしょうかね。
この河川順応期の団子状の群れがこのあと…遡上を妨げるような堰や段差にまで行きついて、帯状の群れになっていくんです。
詳しくいうと…高速道路の登り坂が原因で渋滞が起きるように、アユも遡上初期は大小さまざまな団子状の群れで海から遡上してきては堰や段差などで遡上が停滞することで渋滞し、帯状の群れへと変貌していくのです。
帯状の群れになってからは、遡上初期の団子状だった時よりも遡上に専念しており、周りのアユに流されるようにあたりに目もくれず、どんどんのぼっていきます。ランナーズハイ状態。そのため、遡上初期の団子状の群れと帯状の群れとでは遡上スピードが違ってきます。
帯状の群れのほうが遡上スピードは早いです。スピードと言っても遡上する瞬間的な速度(cm/s)はあまり変わらないでしょうが、1日あたりの遡上距離(km/日)は帯状の群れのほうが長くなるということです。
ランナーズハイな天然アユの遡上スピードは?
それでは、ランナーズハイに入った天然アユの遡上スピード(1日あたりの遡上距離)を推定していきたいと思います。
結果は表のとおりです。
ちなみに、これまでの傾向では…
栃木県内での初確認日の平年値は4月5日。
茨城県千代橋で遡上アユが確認されてから8日ほどで栃木県にやってくることがわかります。
遡上初確認日を図にしてみるとこんな感じです。
千代橋での初確認日は早くなっている傾向で、栃木県境での初確認日も当然ながら早まっています。
そして…
帯状の群れとなり、ランナーズハイとなった天然アユの遡上スピードはというと…
3.1 km/日
河川順応期のアユの約2倍のスピードです。
*ちなみに、千代橋と栃木での確認日が同日の2005、1日差の2014年は意図的にデータから外して計算しています。後者を加えて計算した場合は4.2km/日となります。
栃木県へはいつアユは遡上してくるのか?
ちょうど今日(3月13日)、千代橋を通過したアユたちは、このあと小場江堰を迎えます。現時点では堰のゲートは開いていますので、スムーズに遡上できそうですかね!?今後本格的な春を迎えたころにはゲートが降り、魚道通過を余儀なくされますので、遡上アユの帯状化も促進されることでしょう。
さぁ~、栃木入りはいつになりますかね~。
千代橋から栃木県境までは約18km。
遡上スピード3.1km/日で計算してみますと…
5.8日後
那珂川の天然遡上アユは3月19日(木)に栃木県へとやってくる
栃木のアユ釣りファンのみなさんもワクワクしてるでしょうね。
そんなみなさんと…
鮎遡を待つ喜びを分かち合えるのであれば…
それは幸せ♪
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