FISHES

見慣れない角度からシロザケ

2020年のシロザケの回帰状況は、あまりよくないような話を耳にします。
確かシロザケの存在に気づいたのは中学生のころ…もう20年以上前。
多い年は橋から見える範囲で100尾近く確認できたことを記憶しています。

2019年もあまりよくなかったシロザケ。
昨年は年齢査定やシロザケの色彩などの観察をしました。
おもちゃの顕微鏡でもちびっ子たちと十分に観察を楽しめます。
詳しくは「銀鱗のシロザケが放つ淡い色~那珂川の回帰鱒~」をご覧ください。

今年は…水中から産卵を撮影したいなと考えていましたので
水中撮影に1度だけチャレンジしました。

動画をどうぞ。

残念ながら、産卵行動は観察できませんでしたが、体の彩や鰭の動きなど、普段見ることのできない水中での様子をみることができました。

そして、真正面からのシロザケ。

だれ?
深海性の…魚のような…
まさか…「深海性サケ科魚類の存在【妄想進化論】」!?

正面から見た顔は個体で全然違います。鼻の曲がり具合が顔の表情の違いに強く影響しているように感じます。そして結構眼は飛び出してるんです。
こんな感じで正面からサケが群れで泳いで来たら怖いです。想像するだけで。

立派なオスです。
鼻まがり。牙もすごい。
口元のあたりを観察すると、シロザケの息づかいを感じることができます。
細かな斑点や色も。鰭の動き、眼の動きも新鮮。
川の匂いで回帰するとか…鼻の穴が立派。
ブナがでてますね。緑、紫、黒…結構「和」なカラーなんです。
たまに口を開けて何かしてます。かゆい?

普段見慣れない角度。
やはり気づかないことは多い。

もっとたくさん映像をとってじっくり観察したいところですが、タイムアップ。
来年に持ち越しです。

回帰は少ないにしてもちゃんと産卵はしていました。
来年も帰ってくるでしょう。

国交省では那珂川のアユ仔魚をはじめ、サケ稚魚の流下状況の調査を行っています。
サケ稚魚は2018年には3月に全体の93%が川を降った結果となっています。
過去の流下状況はわかりませんが、川を降る時期が本当に限られた期間だけだと海にでて、その93%のまとまった群れが何らかの原因で死亡するような状況に追い込まれた場合、数年後の回帰率というのはぐっと下がるのでしょうね。
これまではどうなのか、過去の流下状況と回帰状況の関係をぜひともみてみたいものです。

今年の那珂川でも調査が行われていましたね。
上の写真は確か10年以上前のもので、シロザケの掛け釣りの様子です。

アユもサケもたくさん無事に那珂川を降ることを祈るばかりです。
今年の調査結果が楽しみです。

さて、すっかりやれていませんが…ルアー製作も。

ありきたりですが…サケ稚魚のデザイン。

いつになるやら…。

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