秋の那珂川水系。
御前山ダムの紅葉。
そしてカワウのねぐら。
いますね~魚食性のうんちは酸が強くて?木が枯れちゃいます。
でもなんか…幻想的に感じる…。
那珂川水系に棲むモロコといえば…
田んぼ周りのほりっこや河川に生息するタモロコが頭に浮かぶところですが…。
…琵琶湖固有の「スゴモロコ」という魚もここ那珂川水系には生息しています。
イトモロコという種と迷いましたが、背鰭前端から側線上部にかけての縦列鱗数を計数したところスゴモロコと判断。
イトモロコよ…いや…スゴモロコよ。
その姿美しさ……。
魚を観察しているとどうしても…耳石ぬきて~って思っちゃうんですが僕だけですか?
そして…うまさ。
寒雑魚といえばオイカワがトップにでてくるところではありますが…
このスゴモロコ…
炭火焼、焼干し、天ぷら、から揚げ…淡白で美味。
特に焼干しは絶品。
子供のおやつにも最高。
スゴモロコは…
琵琶湖固有種ですので、ここ那珂川水系には人的に移入された魚なのでしょう。
世間的には国内外来種…でという肩身の狭い肩書が与えられていますが…
ももうここまできたら…
もうロコ。
でもモロコではないんですよね。
分類の属レベルでタモロコやホンモロコとは違うようです。
スゴモロコはタモロコやホンモロコよりもニゴイやカマツカに近い魚のようです。
確かに横からパッとみた感じではモロコ。
小さい頃のこのスゴモロコへの印象は鱗が透き通っていて弱そう…でタモロコとは違うなといった感じ。
背中の色彩や斑点、吻の形はタモロコというより確かにニゴイやカマツカ。
底に定位するときの姿勢、水を浅く張って泳がせたときの姿勢。
やはりカワムツやオイカワ、タモロコの遊泳系とは違うなと。
底系のフォルムなんだなと。
そう、その立ち振る舞いを見て納得したんです。
実際に河川の淵で投網でとると、底網だけでなく、網の上部のほうにもかかってきます。
なので遊泳して淵の中層などにもいるのでしょう。むしろ遊泳系なんでしょうが底意識が強い魚だと理解しました。
ニゴイはこのへんじゃ「サイ」ですが、カマツカは「スナムグリ」「バガゾウ」と言われます。
スナムグリはスナサビ、シマドジョウの名前でも呼ばれていますが。
まさにスゴモロコは那珂川水系のスナムグリ系。
しかし、バガゾウとはカマツカもひどい呼ばれです。
馬鹿面という意味ですから。
それとこの辺のバガゾウはカマツカでないかもしれませんね。
最近、バガゾウの分類も進んでナガレカマツカ、スナゴカマツカ、カマツカの3つに分類されているようです。
また置いてけぼり。
バガゾウについてはじっくり観察を重ねて、勉強が必要です。
スナゴカマツカかな?
そういえば、前回の記事でヨシノボリを書きましたが、ヨシノボリはこの辺では?いやうちでは?
いや、今は亡き祖父は「オシャラグカジッカ」と言っていました。
おしゃれなカジカですね。納得。
おしゃれなフナでオシャラクブナ「ミヤコタナゴ」ですね。
オシャラグ。
いい響きです。
「里山オシャラグッズ」…イノシシのキバレッタ。
ご存じですか?
里山の自然産物を利用した「おしゃれグッズ」も手掛けていきますのでよろしくお願いします。
おしゃらぐ…最近じゃ、日常であまりきかなくなりましたね。
魚の地方名面白いですね。
スゴモロコもそのうち、地方名がうまれるといいな~。
砂ムグリって魚がいるんですね。
那珂川の魚いろんな種類いるんですね。
シマドジョウは砂ムグリとおんなじ魚でよかったですか?
気になるので教えてください。
栃木の地方名だと…
シマドジョウ:スナムグリ、スナサビなど
カマツカ:バカゾウ(ネイティブな発音だと”バガゾゥ”)、スナムグリなど
シマドジョウもカマツカも砂に潜るので、スナムグリの共通の地方名が使われていますね。
実家だと、カマツカ:ばがぞぅ、シマドジョウ:すなむぐり
だったと思います。