あれから5年。
どうして生えるのか、どこに生えるのか、正直つかめないまま…。
今年になって…
ふとした疑問からの非科学的考察。
青ノロを受け入れる気持ちが芽生えているのも事実。
鮎が釣れないことへの不満なんてそもそもないわけで、「慣れ」という表現が正しいかは疑問だけれど、これが今の那珂川で。
とりわけこの辺りは釣れだすのが晩期化していることをきちんと認識すべきで。
現状にあわせて僕らが変えていかなきゃいけないし、変わっていかなきゃいけないのだろうなと。
で、5年前の有効活用?なんて言い方はどこか違うとも思う昨今。
那珂川は「青ノロ(カワシオグサ)の一大産地」。
そう友人が言っていたのを思い出し…皮肉だが現実的で前向きな表現でもあるなと…
捉え方一つで物事は0にも1にもできる。
鮎釣りはほどほどにして、たっぷりと時間をかけて3㌔ほど採取。
煮る。
那珂川の青。
十分に煮る。
枯れ色に変化。
そう、あの顕微鏡で見たときの節がおそらく細かく分裂。
妻がおにぎりの匂いと言ったこの香りはまぎれもなく、海苔の匂い。
口にするための検証は別の機会にしますが、とにかく食欲を誘う良い香りです。
濾す。
緑褐色な印象のじるに。
透かして見るとこんな彩具合。
二種類の綿を入れる。
入れた後、入れる前が上下の差。
じる漬け乾燥を数回してから次の工程へ。
一組は灰汁でアルカリ処理。
もう一組は流域の泥鉄で媒染。
ガチャガチャと洗うとこんな具合に。
写真でも明確にわかるような違いがでました。
さらに十分に揉み洗いしてこんな彩具合。
いい。
青ノロいい。
いや、青ノロって表現は今回やめにして…
川藻いい。
これが那珂川のいろ。
乾燥。
十分すぎる手ごたえ。
川藻染めTシャツ、川藻染めネット…泥鉄グラデ…
あ~たのしい、さ~製作はじめるぞ。
で、濾された川藻の残り。
もちろん団子に。
千と千尋の川の神様が湯浴びにきて、川のごみをすべて出したあと、こんな団子を千に残していったっけ…。
まさにこれだ!!!
まぎれもなく、これは、流域の僕ら、人間活動の結果だし、訳があって那珂川に増えるもの。
物質循環的なバランスの崩れと調整、その証。
川から陸へと運ぶのも一つの付き合い方。
たっぷりと川藻団子つくります。
この記事へのコメントはありません。