NATURE

里山の春―ニホンミツバチの分蜂とスカイフィッシュ―

カラッカラの大地にささやかながらの雨粒。

気になっていた那珂川小場江堰の左岸の魚道(岡ちゃんの釣日記)。
ちゃんとアユが遡上しているようで安心、安心。

那珂川雨乞体操の効果。
世の中には、天気をも操る人間離れした力を持つ人が、本当にいる。
恐るべし。

 

ここは里山。

葉っぱが出てから花が咲きだした不思議なサクラ。

綺麗な花が咲いてる。

たらのめ。天ぷらに。

こんなにもくっついて。

昨日は、
コイの産卵やアユの遡上などエネルギッシュな光景がやけに目につく日だったがニホンミツバチも同様にすごかった。

ニホンミツバチの巣箱。


ニホンミツバチ。これは3月の写真。

これが4月になってから。花粉をつけている。

父親が飼育を始めてもう5年ぐらい経つのだけれども、なかなか機嫌よく、安定して巣箱にいてくれない。かなりデリケートらしい。
スムシとかいう虫がついてダメになることも。
一向に群数が増えない。

よく逃げられたりする。
きっと、山に極めて近いところに巣箱があるから、巣箱が気に入らなければ、すぐに山へ帰ってしまうのだろう。

それでも少しづつだけども毎年ハチミツは採れている。

正真正銘のニホンミツバチのハチミツ。百花蜜。

独特の良い香りがする。
これが苦手という人もいるみたいだけれども、パンケーキやヨーグルト、アイスにかけたり、お湯に溶かして飲んだり、ストレートで舐めたり、、、、
鶏肉の照り焼きのタレに混ぜて漬け込んだり、アレンジは色々。

甘すぎず、さわやか。しつこくない。
なかなかうまい!!

僕は喉が赤ちゃんだから、ほかの人に比べて喉を傷めやすい。
そして風邪をひきやすい。そんなときもハチミツはいい。

「道の駅もてぎ」の直売所に少しだけ置いていますのでぜひ!!

と、、、、
いつの間にかハチミツの宣伝になってしまったが、、、

そんな我が家のニホンミツバチが昨日「分蜂」したのだ!!
実は4月中旬に分蜂した巣。その時の様子はこちら。

ここの巣箱にはいつもニホンミツバチがいる。
立地がいいのか、なんなのか。

ただ性格はかなり荒くて、よく刺される。
もうすでに3か所ほどは刺されている。目の下や首。
この気性の荒さが生き残りにプラスに効いているのかな?


刺されると針は刺さったままになる。
これが抜いた針。刺した蜂は死んでしまうという。

梅の木。

今回の分蜂の様子。

結構いる。女王蜂はどこ!?腹が長い個体が女王蜂。

そして、最近ではもっぱら希少種になってしまったスカイフィッシュ
まだまだこの里山には生息している。
群れで行動する。繁殖シーズンは春で相手を探して飛び回る。形態的にはアノマロカリスに近い。音に敏感で蜂のブンブンや人間が発する音にも強く反応する。花の蜜や朝露を好む。
人間のごく身近に棲む生き物であり、里山の象徴。
大切にしたい。

厳しい冬を乗り越えた春、巣では新しい女王蜂が誕生し、新女王のもとで生活が営まれる。母親の女王蜂は働き蜂を連れ、新たな生活の場へと移る。

これを分蜂(ぶんぽう)というようだ。

冬を乗り越えられるだけの採蜜場(蜜源)が存在し、スズメバチの襲撃など生存を脅かす様々なリスクが少ない好立地の巣を若い女王蜂に継がせる。

なんとも面白い。

魚の世界にもあるのだろうか?

分蜂の様子はこちら!!

里山の自然。

そして先祖代々大切にしてきたこの場所。

無くさないように大切にしたいと思う。

コイの恋の季節-アユサケ追うコクチバス軍団現る前のページ

那珂川サクラマス―降霜日チャンスは突然に―次のページ

ピックアップ記事

  1. 【魚類妄想生態学】那珂川に生息するサクラマスの生活史
  2. 【魚類妄想生態学】那珂川に生息する戻りヤマメについて
  3. 【速報】那珂川天然遡上アユ初確認!!

関連記事

  1. NATURE

    【河川芸術】~川の氷~

    新年のとても寒い朝。ちびっこと早起きして川歩き。蝕まれる……

  2. AYU

    どんぶらこ~どんぶらこ

    うそでしょ。ふと川をながめにいったら…流れてくるという…。お…

  3. AYU

    陸バミ男~那珂川アユ遡上状況~

    那珂川水系。ちょっと前はヤマザクラがありましたが…http…

  4. HANDMADE WORKS

    世界に一つだけの玉(じるいじる季節かんじる)

    最高気温20℃を越え、汗でじめついた足回りや脇下では蒸かした大豆が納…

  5. NATURE

    里山の風景―懐かしき那珂川水系「小袋田の滝」とホトケドジョウ-

    田植えが終わった4月下旬。田んぼには多くの生き物が集まっていた。…

  6. NATURE

    火の玉が飛んだ夜~那珂川超常現象~

    台風19号台風19号通過。那珂川水系ではこれまでにな…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

2024年9月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

LATEST ARTICLES

  1. FISHES

    時は刻々と、サイのヘッドボーンと…
  2. AYU

    アユを占う~那珂川アユ遡上調査2020始動~
  3. LIFE

    盆栽鉢はジャイアントコーン的な焼き締まり感
  4. ACCESSORY

    ブラックマス~那珂川の流木鱒~
  5. AYU

    熟む産む埋む~那珂川本流の鮎の産卵~
PAGE TOP