2月20日の新月と昨日の降雨。
水量は変わらずですが、雨がやや川の水温をぬるめたようす。
気温のほうも三寒四温で虫も飛び交い、一気に川のにぎやかさが増してきました。
条件的にも川のようす的にも、鳥たちのようすからも、どうも胸騒ぎがして…
ざわつく…ざわつく…ざわつく…。
その感覚をどうにもこうにも抑えきれずに、今日那珂西に天然遡上鮎のようすを観察に行ってまいりました。
川につくや潮の香りにあわさって、昼過ぎには鮎の香り。
川を覗いても鮎の姿はとらえられませんが、雰囲気だけは十分。
これまでにないほどの渇水で、鮎の遡上ルートの選定に苦戦しましたが、様々な方向から流れを観察して、今日一の一筋に撮影ポイントを定めました。
遡上あり!!
動画でぜひご覧ください。
開始から40秒あたりはよく鮎の姿が映っています。
撮影時間2時間30分。
鮎の群れが映っていた回数が11回。
結構遡上していますので来週は千代橋付近でも観察できると思います。
コケをはむしぐさをしながら、川に体を切り替えているようす。
浅い瀬を行ったりきたりする群れも。
以前から想像していたように、遡上鮎の回帰は僕たちが思っているよりも早いようです。
鮎の遡上観測をはじめて5年目。
今年も心からありがとうの想いで鮎を迎えることができました。
がしかし…
天然遡上鮎の資源は過去に比べてぐっと減っていることは、皆さんも感じているところ。
河川環境が壊れたり、鵜の話だったり、鮎にとって良いことがないこの環境で、このような遡上をいつまでもみることができるように、必要なことは何なんでしょうか。
川に転がる無数の釣り糸や針。
どんな環境であれ、鮎がいなくては回復もない。
せめて次世代に命のバトンをつなぐその時は、「獲らない」 という選択を。
県をまたいで流れる那珂川。
流域全体でそのようなことができるとよいのになと、改めて強く感じました。
鮎の逞しい姿をみることができた興奮。それとともにこみあげてきたもの。
子どもたちと観測した初遡上。今年はこれまでと違ったものとなりました。
昨年の遡上のようすもはっておきます。ご参考まで。
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