FISHES

浅春モクズガニパスタ2023

季節の最熱なことを追い求めているとあっという間に一年は終わるものですよね。

山でサンショウウオの気配を追い求めていると数々の猛禽の食事の痕。
僕たちを道案内してくれた鳥はタカではなくてフクロウ。

ヤマアカガエルは2月20日産卵。
ウグイスは2月25日那珂川の川原での初鳴き。

季節を今年はできるだけ記録しようと思ってます。

今年も3月1日渓流解禁となりました。
SNS上では「解禁しました」のご報告が数多く上がっており、同時に禁漁区や無券、フライングなどルール違反への批判等も散見されるようになりました。
ついに始まったな…と実感しているところです。

そんな賑わいをよそに、当然ながら僕は…スロースターター。
ゆっくりと活発化する川を観察しながらサクラマスに想いをめぐらせます。

竿はまだいじくってもいません。
今年はPEやめてナイロンに、とも思っていましたが、ラインを買う余裕もなく、当然ルアーなんて買えないので、既存ルアーで今年も数打ちあたろうと思っています。

さて、浅春。
「せんしゅん」というらしいですね。

マンサクが香り、梅も香り、ぽかぽかの空気もあわさって、今日はとても春らしい春。

鮎が那珂川へ遡上をはじめて、そろそろ栃木あたりにもはいってきたでしょうか。
このあたりは随分と川底がかたまり、全体が虫たちの巣。
まさに「虫の巣コンクリート」状態です。

ふわふわの茶色な藻のようなもので石が覆われてい、遡上鮎にはとても居心地が悪そうです。

それでもサギたちも活発化しており、期待しているところです。

さて、2月中旬に作業場の完成宣言を出し、ようやく製作に本腰っといったところで、不意の怪我。
全体重が親指にかかって変な方向に曲がり、ブチっ…といって戻りました。少しずつ癒えてはきていますが、できる作業が限られ、思うように製作が進められておりません。

アクセサリーに台所用品、そして釣り具。
ご依頼いただいておりますみなさま、順次製作に取り掛からせていただいてはおりますが、想像以上にお時間かかってしまいますこと、どうぞお許しください。

こないだの鮎を確認した日、川いたモクズガニ。
様々なサイズの死体が目に留まりました。

秋に産卵に向けて下流を目指し、水温低下でいったんはその足を止めたモクズガニたち。
春を感じてか再び足を動かし始めているようです。海を目前に力尽きたのでしょうか。

鮎の遡上を家族でお祝いしつつ、モクズガニへも想いをはせる。
この日の夕飯はモクズガニパスタでした。

旬の菜の花もそえました。

モクズガニのミソと豆乳をあわせたシンプルなクリーミ―パスタ。

シンプルとはいえ、生クリームではく豆乳だけども濃厚で、人気となりました。

立派な雄モクズガニの剛腕の濃毛(柔らかい毛がびっしり)はパスタ出汁を存分に吸い上げており…

「腕毛を吸う」→「パスタ啜る」→「腕毛吸う」→「パスタ啜る」の最強コンボが炸裂。

120コンボくらいはきめたでしょうか。

腕毛はきちんと洗ってありますので、こうしてコンボできたわけです。
臭みもなく、身は甘い。

モクズガニさんありがとさん。
在庫も微かにありますので、ご希望の方はご連絡ください。

さ~春です。
鮎だけでなくモクズガニもいよいよのぼってきますよ~。

那珂川流域の春をみなさまたのしみましょう。

過去のモクズガニパスタの記事です。
よかったらあわせてご覧ください。

モクズガニと菜の花のパスタ~那珂川の春を味わう~

モクズガニから宇宙、そして自分~PASTA~

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