3月ももうすぐ終わり。そして平成も。
人間界は人事異動やらなんやらで引っ越ししたりなんだりで忙しい時期。
気持ちの整理がつかず、何やら胸騒ぎ。一方で頭にぽっかりと穴が空き軽くなり、宙に浮いたような状態。そんな時期。
なんだかひどく焦ってセガセガセガセガ。あれもこれも手をつけて中途半端になりがち。
あ~キジも大変そう。
でも、川の流れや泳ぐ魚、風にゆれる木々を無心で眺めると、そんな胸のざわめきや焦りを自然と忘れることができる。ずーっとではなく一瞬。それでも自分にとっては大切な時間に思う。
そんなときによーく考えてみる。
すると、忙しいと思っていたほど忙しくないことに気づいたりする。
セガセガセガセガ。そん時は川へ向かう。
川を遡るもの
アユはいるかな?
3月26日、那珂川の烏山地区へ。
前日までの情報ではアユは荒川合流付近にまで遡上している様子。栃木県水産試験場の調査でも茂木地区で天然遡上アユが採捕されている。
下野大橋上流へ向かうと、浅瀬にアユの群れを確認できた。水面の波立ちがアユの群れである。
帯状の群れがいる場合は、見える範囲の岸際がこのように波立つ。
異常なほどの渇水の中、少しずつではあるが一瀬一淵乗り越えて、ゆっくりと着実に遡上している。
川堀地区に向かうとハミ痕がそれなりに観察できた。
茨城県の小場江堰。ゲートは転倒しているため魚道はまだ機能していない。しかし、遡上経路は一面コンクリートの叩きで流れが強い。右岸側にはテトラの落差もある。堰の下流は流れで掘れいる。魚がたまりやすい。遡上の足止めをくらっているのは間違いなさそうだ。
カワウの群れが上空を旋回している。カワウも魚を取れる場所をきちんと把握している。下野大橋の上流にも遡上を待ち望むカワウの姿があった。
カワウの動向を知れば、アユの遡上を把握できる。
4月の上旬には箒川合流あたりまで進むかな?
そして解禁のころには黒川最上流に達するだろうか。
今後に期待。
海へ降るもの
TOPの写真に写るのはサケの稚魚。
もうだいぶ大きくなってどんどん海へ降っている。サクラマスは数年川で過ごして海に行くが(中には生まれてすぐに海に行くつわものがいることが那珂川や九頭竜川、北海道で確認されている)、サケは生まれてすぐに海へ行く。しかも遠くまで旅にでて4年後とかに帰ってくる。
サケ、サクラマス、アユ...
生活史は違えども、みんな那珂川と海を行き来する仲間である。
那珂川にはそんな魚が沢山いる。
素晴らしい川なんだと改めて思う。
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