栃木県と茨城県をまたがって流れる北関東のアユ河川「那珂川」。
天然遡上日本一なんて言葉も使われるほどアユが有名な川。
昨年の秋には台風19号によりかつてないほどの出水となり、アユの生存や繁殖が心配されましたが、今年もちゃ~んと天然アユが遡上してきてくれました!!
2020年那珂川天然アユ遡上状況
〇3月9日…茨城県那珂西大橋で天然遡上アユ初確認。
〇3月13日…茨城県千代橋で茨城県による調査で416尾(投網10投換算)。
〇3月19日…【予言】栃木県茂木町にアユはやってくる(遡上スピードから推定)。
3月18日、栃木県茂木町のテイテイ淵へ。
いい感じのチャラ瀬。
来そうな雰囲気です。
ちょっと石を見てみますが、ハミアトは皆無…。
ここかな~ってところで、1つだけ。
まだまだ栃木県入りしているアユは少ないのでしょうがきていることはきているようですので、早速カメラを沈めてみます。
【観測史上最速】栃木県茂木町で天然遡上アユの群れを発見!!(3/18)
本当に少ない数の群れですが、栃木県へやってきていました!!
遡上スピードから予測した栃木県入りの日より1日早い確認となりました。
そしてなんと、今回の栃木県での確認日は……
平成元年(1989年)以降の調査の中で観測史上最速となります!!
今年のアユに期待しちゃいますね~。
3月17日…カワウとサギが一足先に遡上アユを発見か!?
大藤橋下流。
瀬でカワウとサギが連携プレーで遡上アユらしきのを捕食していました。
ターゲットと思われる魚は上流へ上流へと逃げていきますので、おそらく遡上中の天然アユと思われます。
ついばんだ魚も映っていますが、さすがに魚種まではわかりませんでした。
でも、アユです間違いないです。
天然アユは僕らの想像よりはるかに早く那珂川へ遡上している!?
2020年2月17日、茨城県那珂川大橋上流。
みちの駅かつらのところ。
ここですでに、岸沿いを泳ぐ魚の群れを追い立てるカワウとサギをみました。
きっそアユだったんじゃなかろうかと思うわけです。
昔は今よりずっと早くから遡上していたという話も聞きますし、今も早い子達は早くから遡上して、その血を絶やすことなくつないでいるはずだと、思うんです。そんなレアな早期遡上群。
数は少なく、観測が難しいかもしれませんが、ちゃんと状況を把握することができたら、素晴らしいことですね。
ぜひとも絶えるまえに。
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鮎春Run~ばあちゃんへの贈り物~
そんなアユの天然遡上に沸いた3月。
祖母が85歳を迎え、そして日曜日、突然亡くなりました。
子供のころから一緒に過ごす時間が多かった祖母。
この野山にはえるランも祖母に教えてもらいました。
葬儀まで祖母が家にいる間に…
一緒に行った山へ。
春蘭咲いてわ、ば~ちゃん。
植えました。
祭壇において、満開の春蘭を祖母と楽しんでいます。
後悔ばかりしてしまいますが、家族とともに、今してあげたいことをしています。
そうです。祖父が亡くなったときは5月でしたので、家にいる間に夜釣りに行き、史上最大のウナギを釣って棺の窓から見せてあげました。そして、かば焼きにして祭壇にそなえました。魚が好きだった祖父。よろこんでくれていたと思います。
アユが大好きだったばあちゃん。
僕たちの故郷「茂木町」にばあちゃんがいる間にアユが来てくれたぞ。
……ちゃんとみせることができました。
ありがとう。
ばあちゃんと家で過ごせるのは明日まで。
春をもっとばあちゃんに届けたい。
その思いで山や川へ足を運びます。
これが我が家の弔いスタイルです。
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