アユの遡上時期。
過去の記事「【過去最速】那珂川天然遡上アユが栃木県茂木町へやってきた!!」でも触れましたが…
カワウが…遡上アユらしき魚を…
サギとコンビネーションプレーで漁獲する姿…
す、す、すごい…
そして…おそろしい
釣りへの影響については「カワウ入り浸りが引き起こす~カワ負スパイラル~」でも触れたとおり、当然釣り人からすると良いことはないですね。
そして4月上旬の那珂川下流域。
茨城県大桂大橋にて夕方…
水戸方面(下流方向)に向かって飛び去って行くカワウたち。
ざっと画像から個体数をカウントしてみると…
268羽
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茨城県の御前山ダム直下の那珂川でも…
同じクラスのカワウの群れを見かけました。
2019年の御前山ダムはカワウが200羽以上いて、ねぐらになってましたが「那珂川のアユと御前山ダムのカワウ」、2020年の2月に確認したときは、50羽ほどしかいない様子でした(日が暮れるまでカワウが返ってくるのをちびっことモニタリングしてました)。繁殖に向けて別の場所に移ったのかな~?といった状況に思っていたんですが…
気になって、ちょっと御前山ダムを見に行ってきたんですが、やはり少ない。
お出かけ中だったのかもしれませんね。
ちょこちょこ様子みとく必要がありそうです。
遡上時期にアユはカワウにどれほど食われているのか?
4月の遡上アユの平均サイズを4 g、5月が少し大きくなって8 gと仮定します。
〇カワウの1日の捕食量:500g/羽
〇アユが占める割合:25%
この条件でカワウ268羽が天然遡上アユをどれだけ食べているかを計算してみると…
1日あたり…
33.5 kg
4~5月(61日間)では…
2043.5 kg……約2t!!
天然遡上アユの尾数に換算すると(4月:4g 5月:8gで計算)…
381062尾
約38万尾!!
・・・・
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那珂川流域にやってきているカワウはもっと多いでしょうから食べられている量はもっと多いのでしょうね。
那珂川に放流されるアユは50~60万尾ほどだそうなので、あっさりと放流した以上の…しかも天然アユが…食べられてしまう。
単純に計算するとそうなるわけです。
これを多いと思うか、少ないと思うか。
4~5月の捕食尾数の割合は、アユがいる時期全体の約90%、遊漁期間6~9月の捕食尾数の約7倍との試算もあります。また、カワウの胃内容の45%くらいが遡上アユだったなんていう報告もあります。
遡上期および放流時期に被害が最も大きいくでやすいということでしょう。 対策するには人も労力も時間もお金もかかります。現状把握を含め、那珂川流域をまたいでの連携した対策が必要ですね。
それに、4~5月はカワウの繁殖時期でもあります。
雛が生まれると、雛にあげるための餌の分も食べる必要があります。
この時期は…1羽あたり…
900~1150 gの餌を食べるとも言われています。
単純に倍です。
そうするとアユの食べられている量も倍になるわけです。
繁殖はさせちゃいけませんね…
コロニー対策をしなくていいように…
川へ出かける運動をしなくちゃいけないですね。できるだけ、情報をあげていきたいと思います。
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