遡上アユですか?
台風19号が過ぎさり、ぐっと秋になった那珂川水系。支流では例年ながら大きなアユはすっかり姿を消し、「今は春ですか?」と疑うほど小さなアユたちが群れで泳いでおります。まるで遡上アユのよう。サイズもサイズだけに一見すると、オイカワかな?と思いがちですが、ヒラの打ち方や水面に虫を食べにくる姿を見ればアユであることがわかります。
笹の葉アユ
笹の葉アユと言われる彼ら。「11~12月頃に岸よりのボサの下とかで網引くと捕れるんだ」と那珂川のサクラマスアングラーのおじさんが以前教えてくれました。確か砂地のところとも言っていたような。ん?つーか禁漁期じゃね?って思いましたが、、、まぁ確かにいるわけです。ここ支流では例年シーズンの遅い時期、この笹の葉アユらしき群が見られます。今はまだ大きめアユもたくさんいますから、本格的になるのはこれからでしょうか。
今年から11月30日までアユが捕れるようにルールがかわった栃木県内の那珂川。理由は知りません。
今年は笹の葉アユでもとりますか。唐揚げや甘露煮に丁度良さそうなサイズ。オイル煮なんかもいいかもしれませんね。あとは、アユ煮干し、黄金のだし汁ができますね。
しっかりと卵を持っています。瀬肩では産卵する様子も観察でき、比較的小型の群れが産卵していました。サイズにはあまりばらつきはありませんでした。笹の葉アユは笹の葉アユ同士で繁殖しているのでしょうか。
しかし、いったいいつ生まれで、いつ海から遡上してきたのでしょうか。
夏に遡上するアユ稚魚は確かにいる
笹の葉アユの生態解明に向けて~なんちゃって那珂川研究会~
とある雨の日、ちびっこたちと25年ほど前に学研の付録で付いてきた顕微鏡を持ち出し、夜網で捕ったコクチバスとボラの鱗を観察。
コクチバスとボラの鱗を観察すると、成長停滞期を示す筋がみえます。年輪なのか。前の記事「銀鱗のシロザケが放つ淡い色~那珂川の回帰鱒」にも書きましたが、シロザケやサクラマスでは鱗でも年齢査定が可能です。
顕微鏡の倍率も200倍までありますし、ってことは、アユの耳石なら日周輪もみえるかも?
耳石でも削って見てみますかっ?ってことで、ひとまず冷凍保存しました!
耳石を砥石で研磨して観察してみたいものです。また、楽しみが増えました。
果たして、読めるのかはわかりませんが、得られた少ない情報から、この笹の葉アユが何故こんなに小さいのか、何故存在するのか、その意味は?、、、などなど勝手に妄想を膨らませたいものです。
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