AYU
2020.11.10
2020年、秋の那珂川では鮎が産卵しておりました。夕暮れの那珂川の…モワモワっとした…今にも川底へのまれそうな流れに…絶命寸前の美しい鮎が横たわっていました。
口をパクパクと滞りなく動かしながら、必死にまだ生きようとしている。一方、目は一点を見据えたまま、その焦点はずっと先の空高い彼方へと…っと思いきや、ぎょろりと目を動かす。見てんじゃねーよ!!っと野生の力強さもまだ失っていない。
那珂川に埋(の)*まれそうで、埋まれない。*「のまる」は埋(う)まるの意味の方言です。あの世とこの世を行ったり来たりしている。
そんな状況に出会いました。
解禁当初のころは、まだ遡上したての虹色がかった白銀鱗の姿だった鮎。そして遡上初期に茨城で確認した天然遡上鮎は…こんなに小さかった…そして今は…
こんなに大きく、真っ黒な姿になりました。その顔つきは、まるでサケのよう。
那珂川の流れのなかで、あらゆる事象にもまれにもまれて、逞しい姿になり…そして今、1年の短くも濃い一生を終える。
秋の鮎と那珂川は、僕がまだ何も知らないことをわかっているようです。
さぁ~いよいよ次回の鮎の記事では…那珂川本流での鮎の産卵の様子をお届けしたいと思います!
失わない逞しさ鮎の塩焼き前のページ
熟む産む埋む~那珂川本流の鮎の産卵~次のページ
2月20日の新月と昨日の降雨。水量は変わらずですが、雨がやや川の水温…
朝つまらない想像をしてワクワク。川でこうしてカジカガエルの鳴き声を聴…
FISHES
野兎です。まさかの2023年になりました。随分と生きました37歳。…
2022年、数年ぶりに腰を据えて挑んだ那珂川本流サクラマス。…
寒暖差が気になりだした10月のこと。川沿いの朝は特有の霧に覆われて、…
3月9日、朝起きると真冬並みの寒さで顔が痛む。障子を開けると眼を開け…
この記事へのコメントはありません。
この記事へのトラックバックはありません。
Δ
北関東の那珂川でサクラマスやアユを追い求める1985年生まれのアングラー。独自の生態学的理論(妄想生態学)を展開しながら那珂川というフィールドを見つめていきます。地元産の天然材を使用したフィッシングツールの制作にもチャレンジしています。
2024.04.24
きらりっとひかる鮎瀬肩にかたまって朝から必死でなめてます。もうそんな時期かと、…
2024.04.16
あれから10年…あの日、那珂川にいた僕には、まさかきょうの今を想像でき…
2024.04.9
あれから帯は断続的ながら連日遡上。帯遡上は下流の落差所で停滞し、たまり、そして…
2024.04.5
4月にはいっていい雨。やっと。https://riverline-sy…
2024.04.1
家の中にいると、黒い中腰がぬっと玄関の戸にせまるのが見えた。ほっかぶりしたばっ…
HANDMADE WORKS
Copyright © Riverline All rights reserved.
この記事へのコメントはありません。