茨城県の御前山ダム。ここは那珂川の支流相川に建設されたダム。ダムができる前、、、子供のころ、よくヤマメやイワナ釣りに来ていた。
過去には漁協さんが放流もしていたが、野生魚もたくさんいた。カジカやアブラハヤなんかもたくさんいた。懐かしい。夏に水中眼鏡をもってヤマメを観察しに行ったとき、水がとても冷たかった記憶がある。
里山の渓流。
懐かしい景色。今は水の底。
あ~ヤマザクラが本当に綺麗。と思ったのもつかの間、一部山肌が白色化している場所が目に飛び込んできた。
カワウ。フンだ。ねぐらなのか繁殖場なのか。時期的に繁殖時期なのでヒナがいれば声がするはず(遠いので声が聞こえない可能性もある)。ねぐらなのだろう。ただ確認はできなかった。
130羽ほどのカワウを観察できた。餌場となる那珂川へは数百メートルの距離。通勤にはもってこいの場所。
動画はこちら。Riverline TV
農林水産省のダム管理事務所の方々がロケット花火で追い払いをしていたが、いたちごっこの様子。ダムはわりと入りくんでいて、別に逃げ場がある。他にも住処があったから、200羽はいるかもしれない。
美しい景観、天然資源を守るためにも適切なカワウ対策が必要だ。
茨城県の那珂川へ。
アユはいる。ただ、ハミ痕がかなり少ない。今年は数が少ないのではないかと不安になる。渇水で石の状態が悪いのも確か。
栃木県水産試験場の調査では那珂川町の三川又堰でも採集されており、遡上はしている。ただ、茂木地区の定点調査では昨年度に比べ、全長の平均が1cm以上も小さい。
遡上アユのサイズに関係する要因の一つとして冬場の海水温がある。茨城県の那珂湊沖の過去8年の海水温を見ても今年は比較的高い。ここまでサイズが小さい年は過去の調査でもそう多くない。遡上の早い群れはサイズが大きく、遅れると小さくなる傾向はあるようだが。渇水で石の状態が良くなく、川に入ってからの成長が著しく悪い可能性も十分に考えられる。渇水はここ数年良くあることだが、今年ほどの渇水は近年ないからだ。
もちろん海での餌環境や競合種の生息量も関係しているだろう。そもそも遡上してきた時から小さかったということである。4月10日に茨城県千代橋で採集されたアユはやはり7㎝台と小さい。これが16日に茂木地区で採集された群れとすると…、もうやめよう。断片的すぎて限がない。
色々考えても悪い予想ばかりしてしまう。もう少し落ち着いて様子をみることにしよう。遡上のピークは5月に入ってからだ。
栃木県の那珂川へ。やっぱり減水具合がすごい。波打ち際だった場所にはハミ痕があった。水位が高かったときに遡上があったことがうかがえる。
いつごろだろうか。やはり3月中旬ごろには遡上があったようだ。去年の秋の下りアユのハミ痕もまだ残っている。
遡上群を目視できなくても、ハミ痕からアユの天然遡上の状況を把握することができる。また、ハミ痕の大きさからも魚体の大きさも推定できるだろう。さらに、遡上群の通過する筋はたいてい決まっているので、複数の通過定点でハミ痕の量を測定し、定期的に観察することで遡上の量や大きさを把握できるかもしれない。まあ、そんな楽しい妄想をしてみた。
減水してからも遡上はあるようだ。
サクラマスの遡上の話もあるし、渇水とはいえ遡上できないわけではない。
遡上アユの動向について、もう少し長い目で見守っていこう。
そして、解禁までは今年はどうなのか、色々と予想することにしたい。
しかし、エビはたくさんいるな~。
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