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那珂川流域の泥師「ドロバチ先生」との共作

那珂川流域の泥師といえば・・・みなさんご存じ…

陶芸家「ドロバチ先生」こと泥蜂融越(どろばちゆうえつ)

先生を思い浮かべるのではないでしょうか。

今回そんな巨匠ご指導のもと陶芸のその先へと導いていただきました。

早速ですが先生が手びねりしたものがこちら。
もう皆さんなじみのある先生の代表作ですよね。

リバーウォークストーリーVol.9 川と釣りとすきなものと より(取材くださった若林さんに撮影いただいた写真を掲載させていただきます)

緑がかったような青いような、まさに那珂川の色。
那珂川の泥師といわれる所以たる泥づかい。

そして今回は素焼きを先生から仰せつかいました。

そしてこちらが焼き上がり…

全体の写真がないのが残念ですが、ぼぼ原型をとどめることなく、焼き溶かしまして…
先生からひどく怒られました。

一緒にやかせていただいたこちらの自作の鱒の成形物…

那珂川水系泥いじり~陶魚製作~

当然のことながらこちらも…原型をとどめることなく…
複数の鱒たちが溶け交じり合い…融合。

ただ、失敗から生まれるものも。
この発色。

青黒く光るものや、茶や緑…とてつもなく数多くの色が混在。
はんぱない宇宙観。

耐火度が低い粘土であることは先生から教えられており、一般的な耐火度の高い益子の粘土と独自ブレンドしているものでしたが、言われたことを守らない、ちゃんと話をきいていないがために犯した失敗。

それでも最終的にはドロバチ先生からハナマルをもらえたのでした。

自然物から得られる偶然のような色彩。
よくよく話を聞いてみると、先生はすべてを狙っていたとのこと。

水系の粘土で鱒を作らせ、焼きで融合させ、新たなものを生み出す…

おそれいりました。
まさに、泥蜂融越の名のごとく、融かし越えたそのその先の美学。

これらのドロバチ先生との作品は、自身のランディングネットやブローチの凸レーションに使いたい。
そう伝えると、静かにうなづかれました。

ただ、
そう思いながらも、やはり形をのこした鱒を作りたいと、ドロバチ先生の眼をぬすんで制作を…

箸置きか、ブローチか…

こちらは鱒でなく鮎です。

焼いてみると…キンキンと音がする。

一応鱒です。
これはこれとして、もっと流木鱒のような感じを陶魚でだしたいなと思っています。
のでそれはいずれ紹介したいと思います。

そして…

ちびっ子の作品…胸鰭があったのですが折れてしまいましたがあとで接着して復元。
写真はないですが、今も床の間に飾られています。

なんともいえない作品。
とてつもなくほしい…。
なんであたまだけ黒っぽくて、体は橙色なのか、すげー。
鱗も…すげー。

ピントが合ってませんが、下のやつ欲しい。
なんか縄文とかその頃のやつっぽさがあります。

そして…

植木鉢

これまたいい色でてます。

まだ素焼きの段階ですが、すでによいので、また融合させてもいやなのでこれはこれでよし!

花瓶も。

ちびっ子に泥づかいを教えてくださったドロバチ先生に感謝です。

前置きが長くなったので、ここまで。
ドロバチ先生との共作のブローチについてはまた次回。

ちびっ子はドロバチ先生の弟子入りをはたしました。

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