那珂川流域のジヤマメ調査。
前回、下見にいった狭小の沢。
記事はこちらです。
25年も前に確認していたジヤマメの生息確認しようと動き出しました。
よく考えると、中学生の頃、ここの沢の下流の深みにヤマメが泳いでいたことがありました。
サイズは20cmあったかな?っといったサイズだったと記憶しています。
秋には黒々と墨色に変化した繁殖期の雄も見たことがあります。
ずっと心の隅にあって、いつかはいかなきゃ、いつかはいかなきゃ、が25年の月日となりました。
実は大学生の時の夏、帰省した時に一度だけ足を運んでいます。
でも、藪過ぎて進めず…
そして、この沢の名前の由来ともいえる生物との遭遇で…引き返してしまいました。
そう、巨大ヤマカガシ。
それもまさにこのシーンでした。
いまでもあの時の光景とヒキガエルの声が頭からはなれません。
ちょうどこの春。
草木も新芽の時期で、暖かくもなり、歩きやすい沢。
そんなタイミングを見て調査に向かいました。
様々な花や草が目について、なかなか先へと進めず…
もちろんちびっ子も一緒。
これあれじゃない?とか根拠もなく言いあいながら進みます。
岩山が侵食されてできたような岩盤に囲まれた沢には、みずみずしい植物がたくさん。
そして涼しくすがすがしい。
かつては、沢沿いに道があって、田んぼもあったようななかったような。
でも、昔は田んぼだった場所です。
あっという間に休耕田。
人が利用しなくなって立ち入らなくなれば道がなくなり、藪になっていく。
当たり前のことでしょうが、すこしさみしい。
あるのは動物たちの痕跡。
人の痕跡もありますが、年にわずかでしょう。
植林された木々もだいぶ太く成長していて、倒れているものも多くあります。
くえんのか?
ワサビではないし…ユリワサビ?
これもみずみずしい感じでおいしそうな葉。
一度、山菜詳しい方にレクチャーを受けたいです。
季節ごとに生える山野草を摘んで食べるという生活がしたい。
目に入る野草がすべて食材にみえる日々です。
そしてキノコも。
くえんのけ?
そしてサワガニ。
死体が目立ちました。季節の変化で力尽きたのか?
それとも最後の交尾を終えて死んだのか?
ようやく竿を出せそうな水深のある場所へ着きました。
流れの幅は狭くなってきましたが、大場所もある。
明らかにいるなという場所に、ちびっ子と採集した小さな小さなミミズを流し込むと…
でましたでました…
ちびっこが釣り上げたでっかいの。
下流の淵でもカメラをつかって生息確認してますが、今のところカワムツのみ。
ここまで遡上してますか…。
20cm近くあります。
ヤマメじゃないけど…
とてもキレイ。
あらためてカワムツの美を知りました。
昨年の夏のザッコ。
その時のザッコとは違う、奥深い色彩。
ちびっ子と、しばし見入ってしまいました。
上見上げてみ!
ずっとしたばかり見ていた僕らは空を見上げました。
そこにはまた違った景色が。
風が沢を流れ、木々を揺らしています。
今回の調査で、ひとつわかったことは、
このサイズのカワムツが暮らすことができる環境があるということ。
つまり、ヤマメがいる可能性はまだある。
また調べに行こうと思います。
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