AYU
2020.11.10
2020年、秋の那珂川では鮎が産卵しておりました。夕暮れの那珂川の…モワモワっとした…今にも川底へのまれそうな流れに…絶命寸前の美しい鮎が横たわっていました。
口をパクパクと滞りなく動かしながら、必死にまだ生きようとしている。一方、目は一点を見据えたまま、その焦点はずっと先の空高い彼方へと…っと思いきや、ぎょろりと目を動かす。見てんじゃねーよ!!っと野生の力強さもまだ失っていない。
那珂川に埋(の)*まれそうで、埋まれない。*「のまる」は埋(う)まるの意味の方言です。あの世とこの世を行ったり来たりしている。
そんな状況に出会いました。
解禁当初のころは、まだ遡上したての虹色がかった白銀鱗の姿だった鮎。そして遡上初期に茨城で確認した天然遡上鮎は…こんなに小さかった…そして今は…
こんなに大きく、真っ黒な姿になりました。その顔つきは、まるでサケのよう。
那珂川の流れのなかで、あらゆる事象にもまれにもまれて、逞しい姿になり…そして今、1年の短くも濃い一生を終える。
秋の鮎と那珂川は、僕がまだ何も知らないことをわかっているようです。
さぁ~いよいよ次回の鮎の記事では…那珂川本流での鮎の産卵の様子をお届けしたいと思います!
失わない逞しさ鮎の塩焼き前のページ
熟む産む埋む~那珂川本流の鮎の産卵~次のページ
すっかり秋になってしまいました。こんなに厳しい下流は…はじめてだった…
FISHES
春ですね。家の裏のだれかのうんこ。すがすがしかったで…
https://youtu.be/Boc2OR2H8Pc…
雨っぷりで那珂川増水。ノロも場所によってはしっかりとびまして、白っ川…
透きとおった青々しい流れの中に金色に輝く魚形の硬質物が沈んでいる。そ…
朝霧、秋近し。台風がくる前に鮎釣りをしなくては。…
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