AYU

夕暮れの那珂川にのまれる鮎

2020年、秋の那珂川では鮎が産卵しておりました。
夕暮れの那珂川の…モワモワっとした…今にも川底へのまれそうな流れに…
絶命寸前の美しい鮎が横たわっていました。

口をパクパクと滞りなく動かしながら、必死にまだ生きようとしている。
一方、目は一点を見据えたまま、その焦点はずっと先の空高い彼方へと…
っと思いきや、ぎょろりと目を動かす。
見てんじゃねーよ!!っと野生の力強さもまだ失っていない。

那珂川に埋(の)*まれそうで、埋まれない。*「のまる」は埋(う)まるの意味の方言です。
あの世とこの世を行ったり来たりしている。

そんな状況に出会いました。

解禁当初のころは、まだ遡上したての虹色がかった白銀鱗の姿だった鮎。
そして遡上初期に茨城で確認した天然遡上鮎は…
こんなに小さかった…
そして今は…

こんなに大きく、真っ黒な姿になりました。
その顔つきは、まるでサケのよう。

那珂川の流れのなかで、あらゆる事象にもまれにもまれて、逞しい姿になり…
そして今、1年の短くも濃い一生を終える。

秋の鮎と那珂川は、僕がまだ何も知らないことをわかっているようです。

さぁ~
いよいよ次回の鮎の記事では…
那珂川本流での鮎の産卵の様子をお届けしたいと思います!

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