AYU

もうアカは舐めない ~那珂川鮎釣り~

9月12日の那珂川の出水。
那須地方での短時間豪雨でダム放水。
那珂川小口と野口の水位を暇さえあればチェック。

スマホ歴2年未満なんですが、すでにスマホ依存症?
スマホばっかり見てると家族から怒られますが…
いっつも見ているのは水位ですよ。水位。

きっと鮎釣り様はみんなそうじゃないでしょうかね。

アカ飛んちゃったわ

今回の出水では小口で2m、野口で1.6mくらいはでたでしょうか。
気になって、下流域のアカが飛んでなさそうなポイントを見て回るも、残念ながら…。

岸よりの比較的大きな石が点在している場所には若干ありますが、釣るポイントとしてはどうなの?と。

思った以上にアカが飛んちゃってます。

下流はしばらく鮎釣り無理そうですね。
烏山あたりや支流、箒川合流より上流域はどうやら釣れているようですね、今週や来週はいいんじゃないでしょうか。
僕も行きたいですが遠征は赤字が怖いのでいけませんね。

秋を知らせる鮎の動き、そしてヤマイ

網獲れの小さな鮎

冷たい風が吹いて、落ち葉が川に落ち流れる。
毎年秋を感じる一コマです。
雨で気温も下がり、増水の影響を受けなかった下流の小河川でも鮎の動きに秋の雰囲気を感じられます。
体が重そうで、動きがトロンとしていて、少し体が浮き気味。そんな感じです。
そして団体行動。群れ気味。
9月あたまにはすっかり抱卵した雌もおります。

ここからグンと水温が下がってきて20℃ほどになれば産卵時期でしょうかね。

まだまだこんな良型鮎を釣りたい‼

懸念すべきは冷水病というヤマイ。
産卵にすべてのエネルギーと気力を出し切って命を全うする鮎。
そんな産卵を控えたセンシティブな鮎は免疫力も低下していて、病におかされれば命を奪われる可能性は高いといいます。
ちょうど産卵適期となる水温20℃をしたまわる頃は、この冷水病が活発化する条件。

そして、台風などの襲来による増水、濁り。流れにもまれることは当然でしょうが、細かな粒子が体や鰓に傷を負わせて、より一層ダメージを与えます。増水後には傷だらけの鮎がふらふら泳いでいる姿もあります。こんな時期、弱った体、傷だらけの体、なんとか気力だけで持ちこたえている状態の鮎が冷水菌を保菌したら、発症する可能性はぐっと高まることでしょう。

河川中の冷水菌の存在量もぐっと多くなって、とりわけ親魚は産卵で大集結しますから、接触の機会も増えてより一層蔓延する。

次世代を残すためのもっとも重要なタイミングに襲い掛かってくるヤマイ。
増水の影響で河川がリセットされても、青ノロのごとく、しぶとくこのヤマイは居続けるようです。遡上期の鮎、たくましく川へ帰ってきた彼らは、すでに河口域でこのヤマイの菌をうけてくるともされています。

僕たちが残念に思う気持ちは当然あり、何か解決策はないのかと考えてみる。
そんな単純な問題ではないようです。

一方で、すでに鮎は何十年とこのヤマイに侵されながらも、こうして子孫をのこして次世代がまた那珂川を遡上してきている。

めまぐるしく変わる環境の変化やヤマイにも負けず、たくましく生き延びている鮎が今ここにいる。
彼らはすでに世代交代のなかで、その解決策をこうじているのでしょう。

悪影響の始まりはすべて人間起源。
鮎釣り師にとって鮎のためにできることって何でしょうね。
何もしないでくれ?
かかわるな?

もうアカは舐めない

だから友釣りしないでくれ。

そんな気もします。

・・・

川にはこんなに虫が。

太陽光を浴びた虫の香ばしい匂いが漂います。
これを袋にたくさんいれて持ち帰った人がいるとか、いないとか。

最近じゃここまでの量は珍しくないですか?
台風で浮石が多くなって、水生昆虫の生息空間が広くなったため?

これだけいたら、アカなんて舐めない鮎にいずれなっちゃいますね~。

モクズガニから宇宙、そして自分~PASTA~前のページ

睡眠学習そして修正~那珂川鮎釣り~次のページ

ピックアップ記事

  1. 【魚類妄想生態学】那珂川に生息する戻りヤマメについて
  2. 【速報】那珂川天然遡上アユ初確認!!
  3. 【魚類妄想生態学】那珂川に生息するサクラマスの生活史

関連記事

  1. AYU

    台風19号が那珂川水系に運んできた「ふっかふかなお布団」~アユとシロザケの産卵床~

    時季外れに咲くハナカイドウ。秋深まる中、台風19号が過ぎ去っ…

  2. AYU

    那珂川の流れとの平行線

    ほんとはクラフトのことも書き留めておきたいのですが、魚たちが、鮎たち…

  3. AYU

    野生の姿を…那珂川にみた

    ちょい~と前の夏らしい秋。そんな秋も本格化し、川の様…

  4. FISHES

    スゴい…もうロコ

    秋の那珂川水系。御前山ダムの紅葉。そしてカワウのねぐら。いますね~魚…

  5. FISHES

    迎春モクズガニ餡かけ

    新年早々、SUNADORU君改め「すなどん(漁人)」という土偶を生み…

  6. AYU

    夕暮れの那珂川にのまれる鮎

    2020年、秋の那珂川では鮎が産卵しておりました。夕暮れの那珂川の…モ…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

LATEST ARTICLES

  1. AYU

    睡眠学習そして修正~那珂川鮎釣り~
  2. AYU

    秋アユは若サイのごとし~那珂川の友釣り~
  3. AYU

    鮎の泉、伏流水でのひと時
  4. NATURE

    那珂川水系産ニホンミツバチ 蜂蜜
  5. FISHES

    迎春モクズガニ餡かけ
PAGE TOP