HANDMADE WORKS

じるいじる季節かんじる(ちたけ編)

6月のこと。
川沿いにいると雑木山の方からチタケ臭ガンガンだったので…
こりゃ出たな。っと思ったけれどもでてはおらず、随分と時期がずれ込んで…
ついこないだくらいがいい感じだったチタケ。

この独特の色味。

この赤くほぎほぎした感じがたまりません。

ほんとこのぐらいの開き具合がちょうどいいのです。

そして乳液。さわるとべたべたして、茶色~くなる。

その匂いも最高。
いい出汁がでる最高のきのこ。

で、そのべたべたで、茶色になる乳液の特徴を思って…
ずっとやりたかったことを、今年はついにやりました!

チタケ染め

そうです。チタケ染めです。
それなりにチタケがとれたので、少しずつちょっとさがってしまったチタケを原料に「じる」を作ることにしました。

ぐちゃぐちゃに揉んで砕いて、チタケをいじりたおして…
チタケじるを作成。

沈殿沈殿…でふと思ったのが、このじるを山にまいたらチタケ生えるんじゃないかいや?

いや~今回はやりませんが、県の林務でもチタケの栽培研究していたようですができなかったという話は聞いていたのですが…
なんか実験してみたくもなったんですが、その衝動を押し殺して今回はじる作りに専念することにしました。
ちなみにですが、うちのばっぱは生前、畑にチタケを植えて栽培しようとしたといっていました。失敗だったといっていましたが、そのチャレンジ精神がやはりばっぱはすごいなと、感心しました。
確かに畑でチタケ獲れるようになったら最高ですからね。タラの芽やウド、こごみなんかとおんなじ感覚でやったんでしょうね。面白い。

でも今回のチタケ染めだって、きっとばっぱはびっくりでしょうね。
じるは十分に仕込めました。
あとは熟成させるだけです。

一先ず、ヤマザクラとカラムシ紐を染めてみました。

チタケ染めの紐もなかなか素敵ですよ。
チタケ臭いけど…

で、こんなものもやってみました。
僕が小学生のころのキノコ図鑑に載っていた胞子の観察方法。
ずっとやってみたかったやつをついに今、チタケで実現しました。

一晩安静にすえたらば、こんなにきれいに胞子が落ちました。

冒頭のうねうねしたチタケもしっかりと。
記念に額装しました。もうちょっとちゃんとした額が欲しいですね。
作業場に飾っています。なかなか素敵ですよ。

ちびっ子たちの夏休みもあっという間に終わってしまって…なんだか寂しいですが、それなりに夏を満喫できたのではと思っています。

チタケとりにたくさん行きましたし、釣りもできたし、投網もできた。
もうちっと川の状況がよければもっといろいろできたけども、次の夏に。
そして、夏といえば下駄でしょってことで、ちびっ子たちに下駄を作って、一緒に川まで散歩したい。っていう僕の目標も、ギリギリで達成。

何か作り方などを調べることなく、ほぼノールックな状態で雰囲気で製作したマイ下駄。
前の家に使われていた木材をベースに友人にもらっていた精麻をつけて製作。

なんだかお寿司屋さんのお寿司がのってくる台みたいであれなんですが、時間がたてばいい感じの色味になるでしょう。

娘のは昨年冬に切った先祖杉を使用しました。
軽くていい香り。
ひいじいちゃんも、まさか下駄に使われているとは思ってもいないでしょうね。

せっかくなら紐や木もチタケのじるでチタケ染めして雰囲気高めちゃおうかな…なんて考えてますが、まずは鱒づくりにチタケじる使用してみようと思ってます。

しかし、季節感じますね。
じるいじる…
また一つ、やりたいことにチャレンジできました。
そうだ、ばっぱの手ぬぐいでも染めてみっかなや~。

さて次はなんのじるいじろうかな。

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