LIFE

彫る・撮る・漁る日々

2022年という日をかつての自分は想像できたのだろうか…。
子どもの頃の2020年代というのははそれはそれは遠い未来のことのようなイメージ。
銀色に輝く金属製の乗り物で空を移動しているようなそんな世界を想像していました。

SUNADORU君 すなどん(漁人)に変更】内容とは全く関係がありませんが、土偶です。

少し振り返れば、色々なことがあって、今もなんでこうしているのかも、不思議に思うことがあります。

色々なことに取り組んではダメになる…
いや、その取り組みは誰かのためにしていたものであって、本当に心から自分がしたかったことではなく、周りからみた自分を想像してチャレンジしたり挑戦したり、成功というようなものを得ようとしたり。
他者の評価が欲しくてなのか、自分の存在意義を自分で証明するために無理くりやってきた活動というか…。
アリジゴクの巣に引き込まれて出られなくなったアリ。しかもずっと食われそうで食われない状態。
これは苦しいです。

魚をとるという意味での「漁る(すなどる)」から命名。

小さな頃にみた怖い夢。
すり鉢状の大きな採石場のような、まるでアリジゴクの巣のような場所に大きなダンプがグルグル走っていて何かを底から運んでいる。その底には大きな天秤があって、自分と1円玉がはかりにかけられいる。
ものすごく怖いのです。

うなされて夜に起きる。怖い夢はいつもこの夢。
同じ夢なのです。

今でも何を意味していたのかはよくはわかりませんが、小さいながら他者からの評価や期待、比較を気にしていたのかなと今感じています。

縄文ならぬ令和な土偶です。

できなければ弱い。心が弱い。
逃げる、辞めれば待っているのは周囲や世間体を気にした暮らしづらい日々。

左脇にはウナギを抱えています。お尻の筋は麻ひもで。

・・・

本当にしたいことをし始めて1年。思い立って3年。
少しずつ、意識も変わりつつあります。
36歳です。

赤ちゃんのようなお尻具合と後ろ姿。娘にそっくりです。

立場は変わっても魚のことについて熱く語れる友人。
仕事を辞めて戻った僕に、「またやめちゃったの!!」と、嬉しそうにした友人。

右脇にはサケを抱えています。

暮らしづらいなんていったらばいけません。
こりゃたのしまないと。

むっちり体形に三日月頭。月の満ち欠けと魚たちの営みの深い関係性を表しています。

ここ那珂川流域で自分たちにしかできない暮らしを実現するために歩みをすすめます。

顔の耳のようなところはモクズガニの腕を想像させます。さすが「すなどん」。

彫る、撮る、漁る日々。
2022年も僕たちはきっと楽しいです。

ウナギはちょうど大事なところに巻き付いています。子孫繁栄、健やかな成長、魚たちへの感謝を示しています。
焼きあがりましたら、あるものを左手に持たせます。完成が楽しみです。

本年もどうぞよろしくお願いします。

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