FISHES

陶漁人「すなどん」おたきあげ

春はこう、色々な気持ちがまじりあって複雑な気持ちになりがちです。
季節の変わり目、気温の変化など自律神経を狂わす要因が潜んでいます。

過去に縛られて、季節の到来とともにそれを思いだしてしまう。
体に刷り込まれてしまっているのか…あと何ターンやればクリアー化するのだろう。

そうは言っても、目まぐるしい山や川のようすの変化に心打たれて、洗われて、なんとか0を維持。
むしろ0<になる季節。

過去の記事ですが、見返すと現在との違いにおどろいたりもする。ホトケドジョウの美。
こちらも。久々にじっくり観察したい、身近な環境。

田植えもあちこちで済んで、家の田んぼにはシオカラトンボの姿が。
夏鳥たちも繁殖のために姿をみせてます。

気張らずに、自然のうつろいに目を傾けながら、じっくりと好きなようにやればいいのです。
誰かの理解を得ようと努力することに注力しすぎていては、見失ってしまいます。
焦ってはいけないけれど、歩みは決して止めてはいけない。

そう、すなどんが言ってます。

昨年に那珂川流域の原土をブレンドし、成形乾燥しておいた「すなどん」。
漢字で「漁人」。

おたきあげ。

新年早々に作業場の整理をして出た古材などを焼いたタイミングにおたきあげ。

先代の汗や当時の空気も内包されているであろう数々の古材に火をともし。

おたきあげ。

あ~じっちだ…

あ~ばっぱだ。

煙と共に登場する亡くなった先祖たち。

そして、すなどん。

まっくろに。

なんとか割れていない。

なんだか心地よくもある。

おたきあげ。

なんでしょう…

この…

いけにえ感…

正面から…

ななめから…

いったんおたきあげ終了。

今度は、ちびっ子と作った茶碗を焼きます。

投入

火が十分はいったようです。

灰が溶けて

備前風な焼き上がりに。

残念ながら短時間に高温にしすぎたようで、割れが発生。

自然の彩や模様

今回も失敗に茶碗は終わりましたが、やはり難しいです。
過去に割れずにできた小どんぶり。
焼きしまり不完全。でも抹茶をシャカシャカしたりして飲むには適していて気に入っていました。
最終的には短気おこして割りました。

こちらも、抹茶用に作ったものでしたが…
米のとぎ汁につけすぎたのか、よく乾燥させなかったのか、酸っぱくなって…
失敗。

二度焼するも様子が変わってしまい割れも発生で飾りに…。

自作した焼きもので、現在も現役で使用している器は、小さな湯呑1つのみ。
簡単ではないですが、陶も気長に楽しんでまいります。

で、すなどんですが…
おたきあげでは焼きが不十分でしたので、この残り火にいれふせることに。
翌日に様子をみると…

いい感じに焼けてました。

どん

どん

すなどん。
右脇に鱒だか鮎を抱えています。

上からどん。

よく焼けている。
ん?

凛々しい眉毛が…

ない。

おっぱい。

股にからむウナギ。
足元の文様これもまたよい。

すなどん完成です。
そ、そ、祖父ににています。

両脇に鰻と鱒だか鮎だかを抱えて、耳はモクズガニの手っていう…
謎の赤ちゃん体形土偶。

手に竹竿を持たせて、いざ。

出漁です。

古材おたきあげ御先祖封入型土偶。

川漁と手仕事の未来を暗示してくれる存在です。

魚乙女さくら軍艦前のページ

【那珂川緑紅茶】琉球縞葦湯呑で味わう次のページ

ピックアップ記事

  1. 【速報】那珂川天然遡上アユ初確認!!
  2. 【魚類妄想生態学】那珂川に生息する戻りヤマメについて
  3. 【魚類妄想生態学】那珂川に生息するサクラマスの生活史

関連記事

  1. AYU

    鮎の不流動はワクワクへの道なのか

    秋の川はすがすがしいものか。そうでもない。とりわけ今…

  2. AYU

    自分は挿し芽で増やせない…だから時速5尾以上は保ちたい~那珂川の鮎友釣り~

    鮎の友釣りでよく言う1時間あたり○○尾。時速○○尾…(時速であってま…

  3. HANDMADE WORKS

    マンモスを狩るのをやめた日

    それは今の僕たちのすぐそばにあるもの。様々な歴史を物語る遺品というの…

  4. ACCESSORY

    【天照鱒】~那珂川の流木鱒~

    天照…あまてらす天照鱒…アマテマス日光東照宮にいる…鱒の神々…

  5. HANDMADE WORKS

    【ANBAI】那珂川水系産ランディングネット

    ミズナラ流木グリップシリーズ。 【SUISAI】や【AOMIDORI…

  6. AYU

    昼夜活発化につき

    5月のサクラマス記事から早3カ月経過…川仕事やクラフトと同じく大切に…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

2024年10月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

LATEST ARTICLES

  1. FISHES

    【箱眼鏡と梅干の効能】竹竿カジカ釣り
  2. ACCESSORY

    玉に集まる思出鱒と耳石鱒「改」
  3. LIFE

    「茶の味」八十八夜の那珂川水系
  4. HANDMADE WORKS

    【黙目杢】那珂川がつくりだすもの~見えてないもの~
  5. HANDMADE WORKS

    導かれるままに進むのみ
PAGE TOP