新年早々、SUNADORU君改め「すなどん(漁人)」という土偶を生み出したRiverline一家。
年始の料理はもちろん川魚料理。
今日はモクズガニ。
おととしのモクズガニ軍艦以降紹介できていないモクズガニ料理。
モクズガニといえば…
力強い動き、独特の彩や姿形。そして生命力の強さ。
食べるとなればやはりミソ。
モクズガニは蒸したり…
汁に入れたりが定番。
でもミソだけでなく、軍艦でもご紹介したように身もすごく甘くて味が濃くておいしいのです。
部位によっても身の味や触感は違うと感じていて、大きな腕の身は筋が立ってぷりぷり。
ボディーの中の身はふっくらい柔らか。といったように味わいに差があり、楽しめるんです。おそらく持久系の筋肉と瞬発系の筋肉とでの差なんでしょうね。
「身がないカニ」そんなイメージが強いかもしれませんが、それはそれはズワイガニやタラバガニなどの身の豊富な大きな蟹に比べれば量は極めて少ないと感じてしまうかもしれませんが、しっかりと身のある場所を把握して、しつこく”ほじくって”食べれば、十分に味わい分けできるだけの身を得ることができます。
本当に甘いんですよ。
そして、ミソ。
これは言うまでもなく…濃厚。
モクズガニそのものというか、川の深い味わいを閉じ込めたというか。
それはそれはもう…言うことありません。
そんなモクズガニの甘い身と濃厚ミソを丹念に集めぬいて、醤油と昆布ベースの餡を作成。
もうモクズガニの風味が強烈です。
川の味わい。
ここでいう川の味わいというのは、生臭いとか川臭いとか、それこそ泥臭いというようなものではありません。
淡水経験豊富な甲殻類の上品な味わい。
海のカニたちとは違った味わいです。
川のカニのうまさです。
よく、海のワタリガニと比較されることがありますが、まったくの別ものです。
川のカニのうまさです。
この黄色さはミソの彩そのものです。
本当に具はミソと身だけです。そんな餡です。
申し遅れましたが、そうです。豆腐に餡をかけてます。
揚げた豆腐バージョンは明日やってみます(これまた最高でした!)。
揚げご飯(お焦げというらしい)みたいなサクサクの上にも。
最高!!
昼に自然光下で撮影したものですが、うまくとれました。
蛍光灯下でない本当のいろ。本当にうまかった、もう本当に。
天津的なのにも(卵のやつにかけるやつ)、もちろん相性ばっちりでした。
餡かけモクズガニチャーハンとか最高でしょう。
どんどんやりたい料理が湧いてきます。
あ、スープでも最高でしょう。
豆腐じゃなくて、湯葉ならもっと最高でしょ!!
茶碗蒸しにもいいでしょ。
モクズガニってやっぱすごいです。
川のカニってやっぱすごいんです。
ラーメンもそりゃいい出汁でますよ。
色々やりたいですね。
昨年はでだしが遅れてしまいましたがモクズガニの販売を始めました。
2021年内には完売となり、全国各地の方々にここ那珂川のモクズガニを味わっていただけました。
本当にありがとうございました。
来年のモクズガニシーズンまで10カ月ありますが、このあと春には海から幼モクズガニがせっせと遡上してきますし、川では脱皮した殻をたくさん見かけるようになります。
漁のシーズンまでモクズガニの様子を観察しつつ、秋を待ちたいと思います。
それまで少しでも那珂川でのモクズガニの様子をお届けできたらと思っています。
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