AYU

鮎あゆる、秋晴の那珂川

あゆる

ぼくの好きな言葉。

ぱちゃん

ぱちゃん

「鮎たちは群をなし川をくだり落ちる」

「落ちる」という言葉は「あゆる」とも表現され、この川を あゆる本能的行動が「あゆ(鮎)」の名前の由来とも言われているようです。

これから産卵する鮎たち。

あちらこちらでぱちゃん。

なぜに…

跳ねるのか…

台風の増水で川かすっかりきれいになり…

鮎たちもすっかり産卵ムード。
近くによってもあまり逃げません。

鮎たちがたまる場所より下流にはまだまだ鮎師の姿がありました。
あの目印を飛ばす鋭いあたり、そして引き、やりとり。
バクバクの心臓とあがった息で眺めるタモの中の美しい姿。
それはそれは、何度でも味わいたいものです。

なかなか竿じまいできない気持ち、とてもよくわかります。

そして…このくろ~い塊。

落ち鮎の群れ。
少しずつ少しずつ、形をかえる大きな塊。

岸際の塊だけではありません。
深いところにもくろ~くみえるのも鮎です。

まるでイワシの群れのように、ぐるぐる渦をまきながら…

突如として水面へと一直線に泳ぎあがっては跳ねる。

跳ねる

跳ねる

跳ねる

なぜに…

跳ねる

なぜ跳ねるのか?

動画でぜひ!

過去の記事ですが読み返してみますと…

【秋色の那珂川】なんでそんなに跳ねるのか?

随分と適当なことをかいてはいますが、今もまだそんな考えのままです。

〇虫を食べている??
〇体に虫がついてる?
〇お腹の卵巣精巣をほぐす?
〇健全な鮎であることをアピールする?

そんなことを書いてましたね。
そして、今年の観察で新たに思ったのは…

〇浮力調整をしている?
色々と体の仕組み的に間違ってはいるかとは思いますが、空気を体内に取り入れることで浮力を高め、産卵場の下流まで下りやすくするためではないのでしょうか。

泳いでくだるのは体力を消耗しますから、できることならば受動的に流されたい。
当然泳ぎはしますが、バランスをとる程度な感覚で流されてゆけば、産卵のための体力を温存できますし、なんせ卵や精子に負荷も少ないはず。

こういうことなのか??

かいているうちに、なんか違う気もしてきてしまいましたが、可能性はなきにしもあらず。

産卵期は急な水温変化も引き金になっており、当然ながら体調を崩しやすい時期です。
水中にはたくさんの病原がいます。ちょとでも体のバランスがくずれれば病へと進行してしまう。

日中に太陽の光を浴びて陽のエネルギーをためる。
跳ぶことは適度な運動となり、そして水の力も重なってもみほぐされる…
それはお腹の中の精巣や卵巣の活動を健やかにする。
個体すべてを費やし次世代にかけているわけですから、ロスもできるだけ減らしたい。

だから跳ぶ。

随分と無理やり感がありますが、確信していることは産卵に関わる何かに関係しているということ。

いい流れです。

この辺りも産卵場ですから、そこにたまって跳ねるということはやはり、産卵行動そのものにも深い関係があるということでしょう。

別な日も…跳びます。

随分と広範囲で跳びます!!

こちらも動画でぜひ。

産卵うまくいくといいです。

【秋色の那珂川】鮎の彩

熟む産む埋む~那珂川本流の鮎の産卵~

過去の記事ですが、こうして改めて振り返るといいものですね。
当時思っていたことや考えが思い出されます。
秋彩の鮎、今年も産卵場でみたいです。

夕暮、水の中はどうなっているのでしょうか。
気になることばかりです。

もう十分、鮎見守る勇気前のページ

ニゴ~イル煮、そしてバカゾウを次のページ

ピックアップ記事

  1. 【速報】那珂川天然遡上アユ初確認!!

  2. 【魚類妄想生態学】那珂川に生息するサクラマスの生活史

  3. 【魚類妄想生態学】那珂川に生息する戻りヤマメについて

関連記事

  1. FISHES

    サイホルモンのフレーバー

    サイの咽頭歯の興奮冷めないうちに。今日のとれたてをいただく。…

  2. AYU

    野生の姿を…那珂川にみた

    ちょい~と前の夏らしい秋。そんな秋も本格化し、川の様…

  3. AYU

    川香る鮎縄張る

    昨日のこと。ぷんと香る川のにおい。あ、変わったな。…

  4. AYU

    遡上鮎よくのぼってます…そしてモクズガニ

    2021年シーズン、早期の遡上も確認され、一時遡上停滞ぎみな様子に見…

  5. AYU

    Otolith Boot Camp

    きらりっとひかる鮎瀬肩にかたまって朝から必死でなめてます。もうそんな…

  6. AYU

    【那珂川めし】干す焼く茶漬る…そして煮る

    前回の那珂川めし。 めちゃうまだった茶漬けたち。…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  
LATEST ARTICLES
  1. HANDMADE WORKS

    網編みに向けて~那珂川水系産ランディングネット製作~
  2. ACCESSORY

    ランディングネット「MOLAR」那須の渓へ
  3. FISHES

    魚乙女さくら軍艦
  4. HANDMADE WORKS

    【SUISAI】那珂川水系産ランディングネット
  5. FISHES

    那珂川の咽頭師
PAGE TOP